Googleは先日、Chromeの最新安定版となる「Chrome 73」を公開した。このバージョンはmacOSの提供する外観モード(ライトモード、ダークモード)にネイティブ対応した初のバージョン。macOSで外観モードを切り替えると、Chromeのカラーテーマも自動的に切り替わるようになる。

macOSはmacOS Mojaveから外観モードを導入した。これは外観のカラーテーマを切り替える機能で、ライトを選択すると従来のカラーを、ダークを選択すると黒を基調としたカラーが使われるようになるというもの。設定を切り替えるとダイナミックに表示色が切り替わる仕組みになっている。この数年、目に優しいまたは消費電力が下がるという理由から、スマートフォンなどにおいてダークモードが取り入れられるようになってきており、macOS Mojaveもこうした要望を取り込んでいた。

  • macOS Mojave システム環境設定 - ライトモード

    macOS Mojave システム環境設定 - ライトモード

  • macOS Mojave システム環境設定 - ダークモード

    macOS Mojave システム環境設定 - ダークモード

ChromeはmacOS Mojaveの外観モードに対応していなかったため、macOSをダークモードを使っていてもChromeのカラーがそぐわないところがあった。Chrome 73からネイティブに対応するようになったため、macOSのシステム環境設定で外観モードを切り替えると次のようにChromeのカラーも自動的に切り替わるようになった。

  • ライトモードになったときのChrome 73

    ライトモードになった時のChrome 73

  • ダークモードになったときのChrome 73

    ダークモードになった時のChrome 73

Chromeはデスクトップ向けのオペレーティングシステムとして最も使われているWebブラウザ。ChromeがmacOSの外観モードに対応したことで、これまでよりもmacOSダークモードでの利用がより馴染むようになると見られる。

  • Chrome 73シークレットモード

    Chrome 73シークレットモード

注意しなければならないのはChromeのシークレットモードとの違いだ。Chromeのシークレットモードはダークモードで動作しているChromeと酷似している。シークレットモードで動作している場合にはアドレスバーの右側に「シークレット」と表記されるものの、ダークモードとの違いは気がつきにくい。ダークモードを使っている場合シークレットモードとの違いがわかりにくくなるため注意が必要。