JCBは2月20日、キャッシュレス推進協議会の規格に準拠したQRコード・バーコード決済スキーム「Smart Code」の提供を今春より開始すると発表した。同日時点で、メルカリのスマホ決済サービス「メルペイ」が参画することを明らかにしている。

昨今、QRコードやバーコード決済が拡大しつつあるが、コード決済事業者間で規格が異なっている。そのため、加盟店での決済環境整備や店頭オペレーションなどへの負荷が増加しているほか、消費者の混乱やリスクの増大を招くおそれがあり、普及に向けた課題となっている。

そこで、JCBは加盟店の負荷軽減や、消費者にとって使いやすく「安全・安心な決済」を実現するため、Smart Codeを提供するとしている。

従来、コード決済に対応するには、コード決済事業者と個別に加盟店契約を締結して環境整備を行う必要があったが、Smart Code加盟店になることにより、Smart Codeへ参画するコード決済事業者のコード決済がすべて取扱い可能になるとともに、設置端末や精算が一本化される。

Smart Codeは、国際的な標準規格EMVを準用しているため、加盟店は、海外のコード決済を導入する際に必要なシステム対応負荷を軽減できるという。

  • 「Smart Code」スキーム概念図