J1の「清水エスパルス」を運営するエスパルスは1月11日、日本IBMの支援により、ファンサービスの向上やクラブ運営の強化を目的としたスポーツビジネスプラットフォームを構築し運用を開始すると発表した。

今回、清水エスパルスはスポーツビジネスプラットフォームの構築を進め、スタジアムでのファンサービス向上の第1弾として、スマホアプリから座席にいながら飲食類を注文し、キャッシュレスで決済を可能とした。これにより、事前に注文できるため混雑した列に長時間並ぶ必要がなく、ファンの利便性が向上するという。

また、スポーツプラットフォームを支えるデータ基盤として、顧客データベースと販売管理システムを統合し、多様なAPI連携が可能なシームレスなシステム基盤を構築することで、CRMシステム、マーケティング分析システムなどと連携を行うため、ファンの要望や行動にスピーディかつきめ細かく対応したサービスの提供が可能になるとしている。

そのほか、実施したオープンイノベーションブログラム「SHIMIZU S-PULSE INNOVATION Lab.」で製作したスタジアムベッティングやUGC(User Generated Contents)といったサービスも順次展開し、サービスの拡充を図る。

日本IBMでは、グローバルで培ってきたスポーツビジネスにおけるデジタル変革支援の知見やスキルを活かし、スマートプラットフォームの構築を支援するほか、デジタルに加えてスタジアムや店舗などのリアルな場所をビジネス設計の中に集約し、スポーツクラブのコンテンツ価値の最大化を支援していく考えだ。