小田急電鉄は、7月25日から8月5日まで、電子地域通貨の導入に向けた実証実験を行う。同実証実験は、同期間に新宿エリアで開催される、映画の鑑賞や食べ歩き・飲み歩きなどが楽しめるイベント「新宿シネマ&バルWEEK」に合わせて行うもので、電子地域通貨「シネバルコイン」を発行し、約40の参加店舗でキャッシュレスでの買い物が可能となる。

「シネバルコイン」は、アイリッジが提供する電子地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」を用いて発行される。利用に際しては、スマートフォンに専用アプリをインストールの上、シネバルコインをチャージする。

チャージは「新宿シネマ&バルWEEK」会場内2カ所に設置されるスポットで、1円につき1シネバルコインとして1000円単位で3000円を上限にチャージできる。

参加特典として、支払った現金額に対し、半額、同額、倍額いずれかのシネバルコインがもれなく追加付与される。追加付与コイン数は、受付時に抽選で決定する。

  • 電子地域通貨「シネバルコイン」画面イメージ

決済オペレーション、現金顧客との比較や、アプリを通じたリアルタイムな情報配信によるイベント内の送客効果などを検証する。

同社は今後、沿線自治体や大学などと連携し、それぞれの特色に合わせた電子地域通貨の発行を検討するなど、消費の活性化やコミュニティ形成を促進する新しいコミュニケーションツールの構築を目指す。