デロイト トーマツ グループは5月10日、グループの各ビジネスのテクノロジー領域でのソリューション開発・展開の一層の加速と、サービス品質向上、セキュリティ対応の高度化などに向けた様々な取り組みへの支援体制を、グループ規模で抜本的に強化するための基幹組織として、「Frontier Tech Lab (フロンティア・テック・ラボ、以下FTL)」を設立したと発表した。

FTLでは、これまでグループ各社で専門領域毎に行ってきたテクノロジーおよびデジタル関連投資について、グループ全社共通の優先テーマ領域を設定して知見、資金等のリソースを集中投下。また、研究開発として、テクノロジーR&DによるAI技術・アナリティクス、ロボティクス、ブロックチェーンなど先端テクノロジー動向に関する知見集約と、それを踏まえた研究開発を推進し、デロイト トーマツにおけるソリューション開発・展開のための最適なテクノロジーの採用に貢献していく。

  • Frontier Tech Lab の活動領域

    Frontier Tech Lab の活動領域

そのほか、AI技術(主に言語系、画像系、最適化・推論系)ツール、3Dプリンター、ドローン、AR・VR(仮想現実・拡張現実)などに関わるツールの開発・運用をするとともに、AI技術・アナリティクス、ロボティクスなどのテクノロジー活用スキルに主眼を置いたコンサルタント・会計士・税理士等プロフェッショナルへの研修を実施。FTLでは、アナリティクス、ビッグデータ分析、サイバーセキュリティ、各種マネージド・サービスなどに関わるIT基盤をデロイト グローバルの品質基準を有するグループインフラとして構築・拡充していく。

同社では今後5年間で、テクノロジー領域に対して、総額数百億円規模の経営資源を投下することを計画しており、FTLは世界各国のデロイトメンバーファームの知見を積極的に活用しながら、グループの各ビジネスを通じて日本市場特有のIT環境やクライアント・ニーズに対応したテクノロジー関連サービスの開発・展開をさらに加速させる方針だ。