Appleは27日、教師が既存の授業に加えてスケッチや作曲、映画制作や写真撮影など生徒の創造力育成に活用できるよう設計された無料カリキュラム「Everyone Can Create」を発表した。

  • Apple公式Webサイトに掲げられている「Appleと教育」

    Apple公式Webサイトに掲げられている「Appleと教育」

同日に発表された新たな9.7インチiPadとApple Pencilを活用する無料のカリキュラム「Everyone Can Create」は、教育者やプロフェッショナルクリエイターの協力で開発されており、内蔵カメラを使って繰り返す図形のフラクタルを学習、Apple Pencilと多彩なペンツールを使って描くアプリケーションTayasui Sketchesを使って対称性について学ぶなど、スケッチ、作曲、映画制作、写真撮影などのクリエイティブな要素を、英語、数学、科学、歴史といった既存の授業に手軽に導入できる仕組みを提供する。また、教職員と生徒に無料で200GB分のiCloudストレージの提供、クラス全体への資料配付や共同作業、進捗管理やリマインダーと教室内でのアプリケーション活用支援を行うスクールワークも発表している。

Appleのワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデント、Philip W. Schiller(フィリップ·シラー)氏は、「創造力が、生徒たちのいっそう深いレベルでの学習に対する取り組みを誘発します。私たちは、教師のみなさまがそうした創造力を教室にもたらすのを支援できることを嬉しく思います。iPadの処理能力、Apple Pencilによる創造力、App Storeで提供中の100万本以上のアプリケーション、Everyone Can Codeおよび Everyone Can Createで提供される充実したカリキュラム、生徒たちの学びを支援し、教室に導入されたテクノロジーを教職員が管理できるようにする独自のアプリケーションであるクラスルームとスクールワークを組み合わせることにより、Appleにしかできない方法で学習と創造力を増幅できるものと確信しています」と述べている。

Everyone Can CodeはiPadで誰でもコードを学べるようコードの学習方法から再構築したSwift Playgroundsやプログラミング学習のためのカリキュラムを提供するプログラムで、「Everyone Can Create」は第二弾のプログラムという位置づけになる。