三井情報(MKI)は7月27日、米Versa Networksと販売代理店契約を締結し、同社のSD-WAN(Software Defined Wide Area Network)ソリューションおよびSD-Security(Software Defined Security)ソリューションの販売を開始した。

Versaのソリューションでは、高いセキュリティ機能を提供し、WAN内で統一したセキュリティポリシーの実装や、拠点ごとに必要に応じたセキュリティルールの適用が可能だという。また、マルチテナント機能などキャリアグレードのサービスの提供や、SD-WANコントローラをオンプレミスで提供を可能としている。

Versa SD-WANプラットフォームは、ルーティングやセキュリティの機能を提供し、コアとなるプラットフォーム「Versa FlexVNF」、Versa FlexVNFのプロビジョニング・管理・監視機能を提供するコントローラ「Versa Director」、Versa FlexVNFからデータを集めネットワークを可視化する分析エンジン「Versa Analytics」で構成する。

なお、MKIは今回の発表に合わせて、同社が2017年4月から開始しているマネージド型ネットワークサービスである「M-ANVO」(マンボウ)のオプションとして、セキュリティSD-WANを利用したネットワークパッケージ「M-ANVO SD-WAN」の提供を開始する。

同パッケージは、特定のキャリアに依存しないマルチキャリアのWAN環境において、回線を高速化し、アプリケーションごとに最適な回線を振り分けるほか、セキュリティ機能を提供する。これにより、企業ネットワークにおいてWANの効率化と高度なセキュリティを実現するという。

同社は、これらのソリューションについて、通信キャリアや多店舗を持つ企業のほか、海外を含む拠点を多数展開する大企業を中心に、3年間で20社への提供を目指す。