MS&ADインシュアランス グループの三井住友海上火災保険は7月5日、アクセンチュアと共同で全社的なRPA(Robotic Process Automation)の導入を、開始すると発表した。今後、全社業務に同ツールを適用させた調査を進め、随時RPAの導入を進めることで業務自動化のサイクルを実行するという。

三井住友海上では、2007年以降、社内からの個別リクエストごとに、ロボットが自動でPC作業を行うツールを自社開発し、社員や代理店が使うPC上で稼働させている。今回、アクセンチュアの最新分析ツールと、同社のデータ分析ノウハウを活用することにより、個別リクエストごとのRPA化ではなく、全社的な業務の中からRPAに適した業務を洗い出すことが可能となったという。

RPAによる自動化の概要

2017年1月以降、同ツールを用いて本社部門、営業部門、損害サービス部門の社員が使用するPC数十台分の操作ログを詳細に分析した結果、全体業務時間の約18%がRPAによる自動化の余地が高いことが判明し、本格的にRPAの導入を進めることとした。

今後、RPA導入による業務効率化が見込めることから、今回抽出された業務のRPA化に加え、広範囲な業務を対象とした同ツールの導入による調査・分析を進め、さらなるRPA導入による業務の自動化を通じ、顧客サービスの向上に努めていく方針だ。