ノキアソリューションズ&ネットワークス(ノキアネットワークス)は8月26日、ソフトバンクと共同で、千葉工業大学の2015年度入学の大学院生と電子学園 日本電子専門学校の学生に対し、合計500台のLTE対応タブレットを無償提供したと発表した。

左より順にノキアネットワークス 前代表取締役社長 JPタカラ氏、日本電子専門学校 校長 古賀稔邦氏、千葉工業大学 理事長 瀬戸熊修氏、ソフトバンク 法人第四営業本部 本部長 桜井勇人氏

今回の提供は、教育機関にぴて場所の制約を受けない学習環境の整備を支援するもの。これはノキアネットワークスの日本におけるCSR活動の一環であり、2017年3月までのプログラムとなる。

千葉工業大学では2013年よりWi-Fi版タブレット端末を学内の学習に利用してきた。今回のLTE対応タブレットの無償提供を受け、「地域との協働」をテーマに大学院生が学外での研究・学習活動に活用する方針を決めている。

具体的には、LTE対応タブレットを利用することで、地域掲示板の有効活用、近隣の防災マップ整備など地域課題解決を目的としたフィールドサーベイの実施、自宅や通学時間などを有効活用するためのe-ラーニング用テキストの開発を進める。

日本電子専門学校各学科は、生徒がタブレット向けのアプリ開発、CG・アニメのコンテンツ制作、Web・グラフィックのデザインといった技術・知識を学ぶために、タブレットを活用。LTE搭載のタブレットを利用することで、屋内・屋外問わず、フレキシブルな環境で開発を進められるようになる。

日本電子専門学校での授業の様子(左)、千葉工業大学学外活動での利用の様子(右)

今後も4者は協力し、タブレット端末を活用した今回の学習支援の枠を越え、グローバルに活躍できる人材育成を進める。具体的には、ソフトバンクやノキアネットワークスの第一線で活躍するエンジニアによる特別講座や、両教育機関の教員や学生との座談会などを2015年度中に実施する予定だという。