ヤフーは7月27日、IoT時代に向け、事業者向けプラットフォームサービス「myThingsプラットフォーム」の提供を開始すると発表した。同社はインターネットサービス事業者の目線で"ユーザーの生活を豊かにする"ことを目的としてIoTへの取り組みを開始するという。

事業者向けプラットフォームサービス「myThingsプラットフォーム」は、「Connect Everything(全てをつなげる)」をコンセプトとした、さまざまなIoT製品やWEBサービスのAPIを集めた事業者向けプラットフォームサービス。

事業者はこのプラットフォーム上に公開されているAPIを使い、新製品・サービスの開発が可能となるという。また、自社製品・サービスのAPIを本プラットフォーム上に公開し、他事業者がそのAPIを活用することもできる。

同社は、本プラットフォームをIoT分野での取り組みの基盤とし、多くの事業者と連携しながら拡充していく予定で、まずは、協力してもらえる事業者に対して個別にプラットフォームを提供し、連携しながら新たな製品・サービスの開発に取り組んでいくという。

将来的にはあらゆるAPIを利用できるよう本プラットフォームをオープン化していく。

プラットフォーム連携イメージ

また同社は、本プラットフォームを活用して開発したユーザー向けスマートフォンアプリ「myThings」(iOS/Android用)を公開した。このアプリは「myThingsプラットフォーム」を活用して開発したもので、1つのモノやサービスだけでは味わえない"組み合わせ"による新体験をユーザーに提供するという。

例えば、「GYAO!」やYouTubeで好みの動画が公開されたらその動画のリンクを自動的に保存して見逃しを防止したり、インターネットにつながった室内温度計が一定の温度を超えたらメールで知らせ、自分や家族の室内熱中症の予防につなげたりすることができるという。

スマートフォンアプリ「myThings」

今後、利用シーンをさらに増やし、"最高気温が高い日は、朝、エアコンを自動的に起動して、快適に目覚められる""ユーザーの眠りを感知したら家電製品の電源を切り、節電に役立てる""帰宅時、最寄駅に着いたら自宅の照明をつけて、安心して家に帰れるようにする"など、生活の中でより役立つ組み合わせの提供を目指していく。