ファストメディアは9月9日、モバイルアプリ開発プラットフォーム「Yappli」にて、Web制作者の自由なアプリ開発を実現する「Yappli for Creators」を公開し、Yappliに3つの新機能を追加した。

Yappliとは、プログラミングや専門知識を持たずとも、PCのブラウザ上で行うドラッグ&ドロップで、iPhoneとAndroid向けネイティブアプリの制作が可能なツール。50種類以上のデザインテンプレートを提供するほか、画像カタログ表示機能やYouTube連携機能、SNS連携機能、マップアプリ連携機能、プッシュ通知機能なども搭載する。

今回公開した「Yappli for Creators」では、「ハイブリットアプリを再定義」と題し、「HTMLのテンプレートを利用したディープリンクの生成」に関するチュートリアルを提供。「Yappliにない機能は、HTMLでカスタマイズして実装することで、独自機能を加えたアプリの作成」を可能にするという。

また、Yappli for Creatorsの公開に合わせて、「アドバンスドWebビュー機能」と「サイトアップ機能」「ディープリンクジェネレーター機能(チュートリアル有)」の提供も開始した。

アドバンスドWebビューは、Webサイトページをアプリに最適化する機能。URLを貼り付けるだけでスマホサイトをアプリ内に表示するほか、アプリ側からのCSS上書きによる表示最適化を可能とし、サーバサイドでの設定も不要だ。

サイトアップ機能では、好きな環境で開発したファイルのアップを可能とする。サイト一式(HTML・画像・CSS・jsなど)をYappliのサーバにアップするため、サーバーの管理も不要。エンタープライズプランのみの提供となる。

アドバンスドWebビュー機能とサイトアップ機能イメージ

ディープリンクジェネレーター機能イメージ

これらの新機能により、HTML5で自由に作成したWebページと、ネイティブ機能のシームレスな連動を実現し、「柔軟性と効率を兼ね備えたハイブリッドアプリ開発が可能」だという。

上記3機能を搭載したYappliの利用には、「ビジネスプラン」と「ビジネスプラン ホワイト」「エンタープライズ」の3つのプランから選択が必要となる。アプリイントール数は全てのプランにおいて無制限だが、ビジネスプランとビジネスプラン ホワイトは、プッシュ通知が1万端末まで無制限で、ジオプッシュ機能は5設定まで。

なお、ビジネスプラン ホワイトの利用は、ビジネスプラン購入時のオプションとして、「Yappliロゴを非表示にする」を選択することで可能となる。

価格は、ビジネスプランが月額2万9800円(税別)でビジネスプラン ホワイトが月額3万9800円(税別)。エンタープライズプランでは見積が必要だ。