富士通は、「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai(アキサイ、日本語通称:秋彩)」のラインナップを拡充・強化し、2014年1月より順次販売すると発表した。

拡充・強化するのは、農産物の品種・地域・ブランドごとに、これまで匠の技であった安定収量や高品質化を実現する最適な栽培暦をビッグデータによって導き出すサービス「栽培計画の最適化支援」、日々の作業記録をスマートフォンに入力し分析することで農業経営を改善する小規模農家向けエントリー版「農業生産管理SaaS 生産マネジメントライト」、農業法人や食品製造業などの6次産業向けに仕入・加工から販売業務までを管理する「農産加工販売SaaS」、同社の会計システムを農業用勘定科目に対応させ、経営管理を実現する「農業会計SaaS powered by GLOVIA smart きらら」の4つ。なお、栽培計画の最適化支援の提供時期は未定。

「農業生産管理SaaS 生産マネジメントライト」のスマートフォン画面イメージ

「農産加工販売SaaS」システムイメージ

価格は、「農業生産管理SaaS 生産マネジメントライト」が初期費用1,500円(1ID)、月額費用が1,500円(1ID)、「農産加工販売SaaS」が初期費用140万円(1ID)、月額費用が10万円(10ID)、「農業会計SaaS powered by GLOVIA smart きらら」が月額費用1万5,000円(1ID)~(価格はいずれも税別)。

同社は今回の強化により、ICT活用の裾野を小規模農家にも広げるとともに、データから導き出した最適な栽培暦を品種・地域・ブランドごとに最適化し、農業生産者や自治体、流通・加工・卸などの業者に還元することを目指す。さらに6次産業向け支援サービスや会計システムとあわせ、「Akisai」のラインナップを充実させていくことで、収益や効率性を高める企業的農業経営の実現も目指していく。