富士通は7月25日、同社の提供する食・農クラウド「Akisai(日本語通称 秋彩)」において、施設園芸を行う生産者向けの新サービスとして「施設園芸SaaS」と「施設環境制御box」の提供を10月から開始すると発表した。

AkisaiはITによって農業経営の効率化を支援するトータルソリューションで、約3年の実証実験を経てサービス提供にいたった。今回発表された2つの新サービスだけでなく今後もさまざまな機能を追加し、最終的に経営・生産・販売に関わる全分野を包括的にサポートする予定となっている。

施設園芸SaaSと施設環境制御boxの概要

10月から新たに追加される施設園芸SaaSは、温室内データを収集して栽培状況に反映するサービスで、温室内の各種センサーデータをクラウド上に蓄積し分析できる。インターネット経由で温室1棟ごとの状態をリアルタイムでチェック可能になり、温度異常や制御機器異常などが発生した場合にはアラート情報が通知される。また、PCやスマートフォン、タブレット端末から暖房機や換気扇などの機器をリモートコントールする機能もあり、現場から離れていても最適な栽培環境を維持することができる。

施設園芸SaaSの画面イメージ

施設環境制御boxは、温室内の各種センサーデータの収集や機器の制御を一括して行うサービス。温度 / 湿度 / 日射量 / 二酸化炭素濃度を計測する各種センサーからの情報を一元管理し、暖房機や換気扇、窓、照明などの装置を制御できる。

Akisaiにおける同サービスの位置づけ

サービスの販売価格は施設園芸SaaSが月額1万円(税抜)~、施設環境制御boxが10万円(税抜)~。同社は2015年までに売上累計30億円の販売を目指すとしている。なお現在、農林水産省の「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」の中の研究テーマ「多数の栽培区画に対応した自律分散型高度情報利用システムの構築」において、両サービスの実証実験を実施中だという。