特徴6 : オンプレミスとの連携
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そのほか、Windows Intuneでは、オンプレミスでのデバイス管理を担う「System Center 2012 Configuration Manager SP1 (SCCM)」と連携させることも可能だ。
「ユーザー数が数千人を超えるような環境では管理要件が複雑化するため、単一のパッケージとしてシンプル化されているWindows Intuneでは要件を満たせない場合があります。マイクロソフトでは、そうした企業に対して、オンプレミスで端末を管理する『SCCM』の導入を推奨しています。ただし、その場合も、Windows Intuneを並行導入して連携させることで、モバイルデバイスまで含めて一つの管理画面で管理できるようになるため、管理負荷を軽減することができます。」(小黒氏)
SCCM SP1も、新たにMac OS XやLinux/Unix端末に対応するなどアップデートが実施されており、利便性が高まっている。
コストメリットやいかに
先ほども少しだけ触れたが、実はWindows Intuneは、今回のアップデートによりライセンス体系が変更されている。その結果、コストパフォーマンスも非常に大きなメリットの1つとして挙げられるようになった。
先日行われたアップデートに伴い、Windows Intune はデバイス数に応じた課金からユーザー数に応じた課金に代わっている。また、Windows Intune のライセンスにSCCM および SCEP (System Center Endpoint Protection) の実行権を同梱する形となり、クラウドだけでなく、オンプレミスを組み合わせた導入も可能だ。 この結果、Windows Intuneのライセンスは以下の3種類に分けられた。
- Windows Intune : Windows Intuneの機能をすべて利用できるライセンス。
- Windows Intune with Windows Software Assurance : Windows Intuneに加えて、Windowsを自由にアップグレードできる権利「Software Assurance(SA)」が付属するライセンス。従来のWindows Intuneで標準だったライセンス体系。
- Windows Intune Add on for ConfigMgr / SCEP : SCCMやSCEPを既に保有する顧客向けのライセンス。Web での販売はなく、LAR(Large Account Reseller)という販売店からのみ購入可能。
上記の1に該当するWindows Intune単体のライセンスは、月額490円/ユーザーに設定されている。この価格で、モバイルデバイスを含めて5台まで管理が可能だ。
さらに、Windows SAが付属するライセンスも月額900円/ユーザー。こちらに関しては現在、20%引きのキャンペーンを実施しており、6月28日までは月額720円/ユーザーで契約することができる。わずか200円強で、機能が豊富で堅牢性も高い最新OSを利用できるようになるというのは、エンドユーザー、システム管理者の双方にとって魅力的と言えるだろう。
以上のように、最新のWindows Intune では機能が豊富になるだけでなく、コストメリットまでも備えている。デバイスが多様化する今だからこそ検討すべきかもしれない。