福井県鯖江市は、市の情報を汎用性の高いXML形式で積極的に公開する方針を発表している。

近年、欧米各国を中心として、行政機関がWebを通じて積極的にデータを公開し、行政への国民参加や官民協働の公共サービスの提供を目指す「オープンガバメント」の流れが強まっている。

日本においても経済産業省が、開かれた政府(オープンガバメント)の実現に向け、「オープンガバメントラボ」を開設している。鯖江市が今回発表した方針もこれらの流れに沿うもので、今後、積極的に情報公開に取り組んでいく。

鯖江市がデータ公開に用いるXML形式は、従来形式に比べ汎用性が高く、スマートフォンなどで活用しやすい。XML形式のデータはさまざまな用途に利用できるほか、市が公開したデータベースに市民が情報を追加して充実させていくことなどもできる。

鯖江市が公開するデータのライセンスは、Creative Commonsの「表示」(CC BY)。鯖江市のホームページ(http://www.city.sabae.fukui.jp/pageview.html?id=11552)や、各データの公開ページへのリンクを張り、同市のデータを利用していることを明記すれば、アプリケーション内などでデータを流用することができる。

現在公開されているのは人口や気温といった統計データ、災害時の避難場所や市営駐車場などの施設データ、古地図データなどとなっている。