博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は11月27日、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネットといった主要メディアに対する全国の消費者の利用状況を調べた「全国47都道府県メディア接触分析」の結果を発表した。調査は10月16日~22日の期間に、全国の男女2万8859人を対象として郵送で行われたもの。

同社は今回の分析により、全国の消費者のメディア接触パターンは、カントリーマス・ラジエリアン・テレビラバーズ・アベレージニッポン・ネットシチズンの5通りに分類している。また、近年、ソーシャルメディアの普及などにより、消費者のメディア接触状況は大きく変化しつつあるものの、その傾向が地域によって異なることがわかったという。

各タイプの特徴

同社のカテゴリによると、テレビ・新聞愛好層である「カントリーマス」は北海道や青森県、岩手県など、豊かな自然に恵まれたエリアに住んでいるという特徴がある。また、ラジオの利用時間が長いラジエリアンは沖縄県特有のタイプ。

カントリーマスの居住エリア

ラジエリアンの居住エリア

テレビの視聴時間が長くラジオやネットをあまり利用しない「テレビラバーズ」は東北・中国・四国に広がっており、人口が減少傾向にある県に多い。このグループは、5つの中でもっともPC利用時間が短いという。

東京都に次ぐ大都市エリアでは、インターネットの利用時間が長く、メディア接触傾向が全体の平均値に近い「アベレージニッポン」グループとなっている。メディアに関しては、PC・モバイルネットを高く評価している。

テレビラバーズの居住エリア

アベレージニッポンの居住エリア

東京都は、ネット利用時間が突出して長い「ネットシチズン」グループに。インターネットや雑誌接触時間が長い一方で、テレビやラジオの接触時間は短めとなっている。

ネットシチズンの居住エリア