富士通と富士通ミッションクリティカルシステムズは、ビッグデータの戦略的活用を実現するオンプレミス型のビッグデータ活用製品「Enterprise Big Data Analysis」8月1日より販売開始すると発表した。価格は月額180万円から。

Enterprise Big Data Analysisは、ビッグデータ活用に必要なソフトウェアとSI、システムの運用・保守などを統合した形で、ビッグデータの分析処理やストリーミング処理など、顧客のニーズに最適化したモデルを月額サービスとして提供する。

同ソリューションにより、開発期間を最大10分の1程度に短縮できるほか、開発にかかる初期コストが不要なため、基本システム構成の場合、コストを約5分の1に削減可能。

富士通の提案するビックデータ活用のための最適な導入形態

同製品のコア部分には、同社のビッグデータ対応ソフトウェア製品群「Big Data Platform」「Big Data Middleware」が組み込まれている。

また、さまざまなデータを表形式でまとめることでデータ集計や並べ替えを簡単に操作できるツールやビッグデータ分析用の独自関数ライブラリが用意されているほか、既存システムのRDBデータにビッグデータシステムからアクセスすることができるなど、独自技術によりビッグデータ活用ツールの操作性を向上させている。

「分析処理モデル(ビッグデータの収集・蓄積、データ抽出・集計のほか、統計分析や予測分析が行えるシステムモデル)」、「バッチ処理モデル(データ量増加などにより処理時間がかかっている既存システムのバッチ処理をオフロードするシステムモデル)」、「ストリームデータ処理モデル(センサーデータなど大量に発生するストリーム型データの分析と制御を行うシステムモデル)」の3つのモデルを提供し、今後、順次拡大していく。

「Enterprise Big Data Analysis」の特徴と提供モデル