富士通は9日、ノートPC/タブレットの2wayスタイルで利用できるハイブリッドタブレット「STYLISTIC Q702/F」を開発し、2012年9月から国内でビジネス市場向けに販売開始することを発表した。日本国内での販売価格については未定としているが、同日発表された米国法人における価格はキーボード・ドッキングステーションが付属しないタブレット部だけの販売で1,099ドルとなっている。

STYLISTIC Q702/F

本製品は、外出先でタブレットとして利用するのに加え、オフィス内での通常業務にも同じ端末を利用したいというニーズに応える2wayスタイルのPC。タブレットとして利用できる液晶部分とキーボード・ドッキングステーションに分かれる構造になっており、キーボード・ドッキングステーションに装着すれば本格的なノートPCとして活用できる。タブレット部分の厚さは約12.7mm、重量は約850g。Windows 8対応の設計になっているという。ノートPCスタイルでの厚さは26.1mm、重量は1.75kg。

ディスプレイはマルチタッチ対応の11.6インチ高精細HD液晶(1,366×768ドット)。CPUには第3世代のIntel Core i5-3427U(1.80GHz)を搭載しながら、タブレットスタイル利用時で約4.2時間、ノートPCスタイル利用時で約9.5時間という長時間のバッテリ駆動を実現する。標準搭載のフラッシュメモリディスクは64GBで、カスタムメイドにより128GBも搭載可能。対応OSはWindows 7 Professional SP1 32bit版/64bit版。

インタフェースとして、タブレット側には無線LAN、Bluetooth、HDMI出力、USB 3.0×1、USB 2.0×1、SDメモリカードスロットを搭載。キーボード・ドッキングステーションにはUSB 2.0×2、D-Sub、有線LANおよび拡張バッテリを搭載。タブレットスタイル時でも十分な拡張性を確保するとともに、ノートPC時には一般的なノートPC同様の作業環境を構築できる。

またセキュリティ機能として指紋センサーを標準搭載し、セキュリティチップや暗号化機能付きフラッシュメモリディスクなどをBTOで搭載することが可能。なお、CPUのインテル vPro テクノロジーは、セキュリティチップ追加時に利用可能となる。