LinuxとMicrosoft──一見すると、うまく市場で競合しているように見える両者だが、その実は水面下でかなり激しいつばぜり合いが行われているようだ。Linuxが潜在的な特許侵害訴訟の危険性を抱えていることは以前から知られているが、Microsoftはこの死角を突破口に水面下での切り崩し工作を進めつつある。
Linuxソリューションを展開する有力ベンダーらが集まった業界団体のLinux Foundationのエグゼクティブディレクターを務めるJim Zemlin氏は9月9日(現地時間)、「Protecting Linux from Microsoft」と題したBlogへの投稿でOpen Invention Network (OIN) がMicrosoftが以前に保有していた特許22件を取得したことに触れつつ、MicrosoftによるLinuxへの攻撃行為に苦言を呈している。Zemlin氏はOINによる特許取得がLinuxを守る行為であると説明するとともに、Microsoftが近年行っているネガティブキャンペーン──特許紛争の可能性を示唆することで顧客の目をLinuxからWindowsに向けさせる──を払拭するものになると述べている。ある意味でLinuxサイドの勝利だというのが同氏の意見だ。
またZemlin氏は同時に、Microsoftは影でこそこそとLinuxを攻撃をするのではなく、正々堂々と市場で勝負すべきだともコメントしている。「現実として、WindowsとLinuxで世界のコンピュータインフラの重要な部分を占めており、Fortune 500企業における普及率はほぼ100%だ。Microsoft CEOのSteve Ballmerが耳を傾けているこれら主要顧客にはぜひ彼にこう言っていただきたい、"Microsoftが特許を盾に顧客インフラ構築を阻害しないこと"を。互換性が重要だと言いつつも、Microsoftが密かにLinuxを攻撃している状況を止めるべきタイミングだろう。特許を盾に人々を悩ませるのではなく、Microsoftは正々堂々と市場で勝負すべきではないのか」(Zemlin氏)。