米Googleの中国部門であるGoogle Chinaのプレジデントを務めるKai-Fu Lee氏が同社を辞める意向だという。米Wall Street Journal (オンライン版)が9月3日(現地時間)付けの記事で関係者2名からの話として報じている。Lee氏は元Microsoftのエグゼクティブで、Googleが同氏を引き抜いて中国部門のトップに据えたことがMicrosoft CEOのSteve Ballmer氏の逆鱗に触れ、法廷闘争に発展した経緯がある。Lee氏の後任には別のGoogle幹部が就任することになるとみられるが、同社では中国事業を縮小する計画はないという。
インターネットの利用が急速に拡大する中国市場を狙い、多くの欧米ベンダが同巨大市場への食い込みを試みている。Googleもその1社であり、Microsoftで自然言語検索などの研究を率いていたLee氏を引き抜いて、新規に設立したばかりの同社中国オフィス兼研究所のトップに据えるなど、かなり力を注いでいたことがうかがえる。だが同市場での検索広告分野では国内企業の百度(Baidu)が圧倒的なシェアを誇っており、中国政府もGoogleのサービスや活動内容にたびたびクレームをつけ、場合によってはサービスの強制遮断措置を執るなど、世界的にみても非常に苦戦を強いられている。
今後のGoogleの計画については不明だが、Lee氏自身はGoogle退職後に自らベンチャー企業をスタートさせる予定だという。
