リモートデスクトップの改善では、マルチメディアのレンダリングをクライント側で行わせるリダイレクト機能が搭載され、パフォーマンスの向上が図られている。リダイレクトされるのは、Direct2DやDirect3Dの10.1以降などとなっており、WPF、Silverlight、Flashなどは、サーバ側で実行される。

リモートデスクトップにおけるレンダリングの実行場所

VDI(Virtual Desktop Infrastructure)においては、2008 R2でこれまでTerminal Servicesと呼ばれていたものが、Remote Desktop Servicesに名前が変更されている。そのため、各機能名もTS RemoteAppがRemoteAppに、TS ゲートウェイがRD ゲートウェイなどに名前が変更されている。この中で、大きく機能が拡張されたのが、RD Webアクセスで、個人用の仮想デスクトップ、業務用の仮想デスクトップ、仮想アプリケーションが1つの画面で選択可能になっている。この画面はブラウザで起動して選択するが、Windows 7では、これらをスタートメニューで選択することが可能になるという。

Terminal ServicesからRemote Desktop Servicesに

個人用の仮想デスクトップ、業務用の仮想デスクトップ、仮想アプリケーションが1つの画面で選択可能

Windows 7ではスタートメニューで選択することが可能

個人用の仮想デスクトップ環境は、2008 R2でActive Directoryのユーザープロパティに指定する項目が追加され、そこで指定された環境が表示される。

業務用仮想デスクトップについては、プール化された仮想デスクトップ環境が複数用意され、空いている環境が順次割り当てられていく。そして、これら仮想デスクトップや仮想アプリケーションのユーザーへの割り当ては、2008 R2からActive Directoryのグループ単位での割り当てが可能になっている。

業務用仮想デスクトップについては、プール化された仮想デスクトップ環境が順次割り当てられていく