シリーズ開始1年を目前に危うく掲載落ちかと思われたが、なんとか今回もやって参りましたネット事件簿アクセスランキング。トップはブログサービスの草分け「Doblog」謎のサービス停止事件。続報もランクインしており、さらに3月に入って新しい動きが見られたようだ。その他、今回も犯行予告や架空請求などが報じられたが、注目はGoogle Earthで発見された財宝「Googled Gold」だ。

2009年2月のネット事件簿 Top10(※)

順位 記事 掲載日
1位 長期停止中のブログ「Doblog」、データの完全復旧は諦めた? - NTTデータ 2/20
2位 "非出会い系"のほうがアブナイ!? ネットが絡んだ児童被害の実態 - 警察庁 2/19
3位 Google Earthで30億ドル相当の財宝発見? 発掘をめぐって裁判に 2/12
4位 「桃鉄」を改善しないハドソンに80兆円要求&爆破予告、29歳男逮捕 - 警視庁 2/2
5位 出会い系運営のクロノス、"承諾のない"広告メールで法改正後初の行政処分 2/17
6位 「Cc:」に600名分……「2ちゃんねるビューア」のユーザーアドレスが流出 2/1
7位 「イヴにアダルトサイト見ましたよね?」架空請求の男ら5人逮捕 - 警視庁 2/4
8位 「Doblog」一部サービス再開、最新半年分のデータは復旧作業中 - NTTデータ 2/20
9位 児童ポルノ公開の塾講師ら、「Share」使用例では全国初の逮捕 - 京都府警 2/16
10位 KasperskyサイトがSQLインジェクション攻撃で侵入される? - 同社では否定 2/11
※ 各記事の掲載日(2/1~2/28)から1週間のアクセス数をもとにしています。

未曾有の消失、あなたのブログは大丈夫?

「Doblog」は、NTTデータが2003年11月に実験サービスを開始したブログサービス。ブログが一般に広まるきっかけの一つとなったニフティによる「ココログ」の提供開始が時期を同じくして発表されていることから、ブームに先駆けて開始されたサービスと言えるだろう。その後も、GPS携帯電話からの位置情報付きエントリー対応やSNS機能など技術面での機能拡張のほか、ユーザーとリアル店舗をつないだ販促ツールとしての活用など、実験的な取り組みが行われていた。

今回の障害について同サービスのお知らせの内容を見ると、2月8日の10時頃に障害発生報告の第一報、同12時と0時近く頃に復旧作業の難航が報告され、翌9日には復旧に数日を要すると説明されている。一度は13日夜に復旧するとしながら結局それも成らず、最終的に20日、閲覧のみという形で稼働を再開した、となっている。

原因はデータベースのハードディスク障害ということだが、「復旧完了予定であったデータにエラーが発生」とか「復旧作業中に更なるハードウェア障害が発生」とか、作業担当者はもとより見ているユーザー側にとっても何とも切ない経緯報告だ。完全に復旧できなかった最近半年分のデータについてはHDDからの復旧のほか「社外からの協力を得て検索エンジンのクロールデータを集め」たという。その労力もさることながら、検索エンジン恐るべしだ。

その後の報告によると、3月になってユーザー向けに記事・画像をダウンロードできるツールの提供が開始された。まず2月8日までの画像(携帯投稿を除く)、次いで昨年8月4日から今年2月8日までの記事、さらに2月8日までの携帯電話からの投稿画像をダウンロードすることが可能となっている。昨年8月4日以前の記事ダウンロードについては、3月13日に「近日中に段階的にリリース」する予定が報告されているが、その後のアナウンスはまだ無いようだ。

現在、数多くのブログサービスが提供されているが、自分の記事を任意にダウンロードできないサービスも少なくない。ユーザー側の"選択眼"も問われるわけだが、サービス側もユーザーにとって必要な機能の一つとして、対応を検討してほしいところだ。

「Googled Gold」が都市伝説となる日

さて、青少年絡みやら架空請求やら相変わらずネットを疑わなくてはならない事件がランキングに登場しているが、今回はひとつ風変わりな事件というか事件未満というか、ある意味"大捕物"を期待させるストーリーが注目を集めた。Google Earthで財宝の眠る難破船が発見されたらしい、というものだ。

現地での報道を見ると、船を見つけたと見つけたと主張するNathan Smith氏は、ロサンゼルスを中心に活動するミュージシャン。The Houston Chronicleでは、これまで3年間様々な宝を探し求めていたが「どれも僻地な上に危険すぎる」ため成果が無かった、というSmith氏のコメントを掲載している。

またAmazonの商品説明を見ると、彼が参考にしたという本「Lost Treasures of American History」は、"プロのトレジャーハンター"であるW.C.Jamesonがその"作家的才能"により植民地時代や西部開拓時代などの探検家達の物語を語ったもの、となっている。ちなみに出版されたのは2006年だ。

関連するニュースに対するコメントやブログの記事を見ると、Smith氏について「彼は新しい種類のトレジャーハンターだ」と早くも決めつける発言もあれば、「しょせんはニコラス・ケイジの映画『National Treasure』に影響されたんだ」と冷静につっこむ人もいる。地権者のMorgan Dunn O'Connor氏に対しては、「この人の土地ならこの人のものでしょ」「掘らせない意味がわからない」などの意見があるようだ。

土地の所有権に関しては3月中にも裁定が下される見通しとされていたが、この記事を載せたメディア等を中心に探してみたところ、現段階で続報は掲載されていないようだ。とは言っても、本人がこの財宝についての言い伝えに裏付けがないと認めているだけに、ドラマチックな結末はあまり期待しない方が良さそうなわけだが……。ならばぜひとも『Google Earth Evolution』として、ハリウッドで冒険とロマン溢れるストーリーを完成させていただいてはどうだろうか。

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