奈良県教育委員会は11日、ブログに同僚や卒業生を中傷する書き込みを行ったとして、県立養護学校の53歳の男性教諭を停職1カ月、県立高校定時制の40歳の男性教諭を減給10分の1(3カ月)の処分にしたと発表した。養護学校教諭の書き込みは今回処分された県立高校教諭と同じ職場だった時に行われていたが、互いの書き込みは知らなかったという。

県教委によると、停職1カ月となった養護学校教諭は、県立高校定時制に在職していた今年3月、同じ高校の同僚教員について「バカ同僚」、同高校卒業生について「器が小さい」などと中傷する内容を自らのブログに書き込んだ。

一方、減給となった県立高校定時制の40歳の男性教諭も今年3月、同僚教員について「仕事ができない」「自己中心的である」などと中傷する内容を自らのブログに書き込んだ。

養護学校教諭が書き込んだのは、今回処分されたもう一人の教諭と同じ職場に在職していた時期だが、二人は互いの書き込みについては知らなかったという。

二人の書き込みは、県立高校の職員が二人のPCの閲覧履歴を確認したことで発覚した。

同教委では、人物が特定できる形で誹謗中傷を繰り返したことと、ブログの更新などを勤務時間中に行ったことを重視、二人の教員を処分することとした。

同教委によれば、県立高校の教諭は中傷を書き込んだ動機について、「会議などで自分の意見を言えなかったから」などと話しているという。

今年7月には、「教頭抹殺したい」などと学校への不満を自らのブログに書き込んだとして、横浜市教育委員会が横浜市鶴見区の市立小学校の29歳男性教諭を免職処分にした例がある