The FreeBSD Projectは10日(協定世界時)、2007年第3四半期(7月-9月)の状況報告を発表した。同報告によれば、同四半期はSummer of Codeの成果物が出そろい新しい機能が追加された期間だったと言える。ここでは、興味深いトピックをとりあげて紹介しよう。
今年9月14日から15日にかけてデンマークの首都コペンハーゲンにおいて国際カンファレンスEuroBSDcon 2007が開催された。同カンファレンスには215人が参加。Steven Murdoch氏、Isaac Levy氏、Pawel Jakub Dawidek氏の3人が優れた発表をおこなったとして賞を受賞し、賞品はデンマークの特産、レゴブロックだった。*BSDのみならずGentooやDebianの関係者も参加しておこなわれたデスマッチ形式の発表も刺激的なものだった。興味がある方は、同カンファレンスの様子がFlickrで提供されているので見てみるといいだろう。
報告によれば、新しいグラフィカルインストーラ「Finstall」は、ほぼ当初の目的を達成した。このままいけば7-RELEASEで導入される。しかし、同アプリケーションが問題なく動作するために必要になるunionfs、pwd、kbdmapの修正が認可待ちなので、しばらくの間は7-CURRENTで動作させると不安定だ。それ以外では、仮想ディスクスペースを実現するためのGEOMクラス「GEOM_VIRSTOR」が7-CURRENTへ追加されたほか、OpenBSDからsysctl Hardware Sensors Frameworkの移植が完了、Mac Miniの完全サポートの実現などが目につく。
また、アプリケーションカタログであるPorts Collectionの登録数が1万7,700を突破。X.Org 7.3へアップグレード、Python to 2.5へのアップグレード、QT to 4.3.1へのアップグレードなども大きな変更点だ。7-CURRENTがGCC 4.2へ移行したわけだが、まだGCC 4.2では動作しないアプリケーションがあり、GCC 4.2で動作するように修正が順次進められている。SoCの成果としてDESTDIRのサポートにchrootを使うようになり、より軽量で簡単になった。
USBの大幅な機能改善が見込まれる新しいUSBスタックだが、依然として開発段階にあり、CURRENTへのマージは2008年以降になりそうだ。FreeBSD.orgのインフラに7-CURRENTが導入されたほか、8月からIPv6リーチャブルになっている点も注目に値する。