米Googleは17日(現地時間)、中小企業向けのホスティング型検索サービス「Google Custom Search Business Edition」を発表した。

「Google Custom Search Business Edition」は、企業が自社のサイトにGoogleの検索エンジンを搭載することが可能なサービス。同社が2006年10月に、既に無料で提供を開始しているホスティング型検索ソリューション「Google Custom Search Engine」をベースに、サーチエンジンのハイレベルなカスタマイズを実現している。

具体的には、検索結果ページにおける広告の表示/非表示の選択や、検索ボックスへの自社ロゴの掲載など、外観が変更できるほか、XML APIにより、検索結果のフルカスタマイズが可能だ。また、検索結果に含まれるページはgoogle.comにインデックスされており、実用的な検索結果を高速で表示できる。さらに、サイト訪問者の行動履歴のレポートや、電子メールまたは電話によるサポートサービスをオプションで提供する。

利用料金は、検索ページ数に応じて設定。500ページで年間100米ドル、5万ページまでが500ドル。

同社の副社長で、エンタープライズ部門のジェネラルマネージャのDave Girouard氏は、「100万社の企業がウェブサイトを開設しているが、ユーザーに検索機能を提供していない。また、企業の多くは顧客を自社のサイトに誘導するための検索広告やSEO対策に投資をしていても、サイトを訪れた顧客をそこから先へナビゲートしていない。我々は顧客の検索を最初から最後まで手助けするこのサービスを、企業に対して提供し、企業が独自にインフラを用意するコストや複雑さ、時間の削減を実現する」と語った。

また、15万ページ以上にわたる2万5,000件の貸し別荘情報をオンラインで提供するHoliday Home RentalのAndy Steggles社長は、「我々のホームオーナーデータベースへの照会数は30%近く増加しているのに、カスタマーサービスへのリクエスト数はかなり減っている。しかし、Googleの最新の検索ツールは、顧客が思いついたことを単に検索要素として入力するだけで、より正確で意味のある検索結果へと導いた」と、効果の高さを述べている。