米オンライン広告業界団体のInteractive Advertising Bureau(IAB)およびPricewaterhouseCoopers(PwC)は、今年第1四半期(1~3月期)における米オンライン広告市場の売上高を調査した最新レポート「IAB Internet Advertising Revenue Report」の発表を行った。

同レポートは、米国内企業がWebサイト・オンラインサービス・Eメール上などに出している広告売上高の集計データに基づく。調査結果によれば、今年第1四半期の米オンライン広告の総売上高は、前年同期比26%増となる約49億USドルを記録。年末商戦が終わると、例年は第1四半期に広告売上の落ち込みが見られるものの、今年第1四半期は前期比でも2%増となり、四半期ベースで過去最高の売上高となった。

米オンライン広告の総売上高

IAB会長兼CEOのRandall Rothenberg氏は「インターネットというメディアの驚くべき成長力および信頼性に、広告主の安定した評価が下されるようになってきており、オンライン広告売上高の継続的な伸びが見られている。新たなプラットフォームやテクノロジーによって、インタラクティブな広告の表現力も高まり続けており、今後も売上拡大傾向が続くと考えられる」とコメントした。

PwC取締役のPeter Petrusky氏は「ブロードバンドユーザーは増加の一途をたどっており、より多くのユーザーがインターネットを長時間利用する環境が整えられているほか、ダイヤルアップ接続環境では困難だった、リッチなメディアや動画広告の提供が一層容易になってきている。今後も力強いオンライン広告市場の成長を望めそうだ」と語っている。