富士通は30日、サーバやストレージシステムなどに用いるエンタープライズ向けHDDのラインナップとして、既存の「MBB2」に加え、新たに「MBC2」、「MBA3」、「MHW2 BK」の3シリーズを追加すると発表した。「MBA3」と「MHW2 BK」は6月末から、「MBC2」は本年度第2四半期から出荷を開始する予定。なお、新シリーズを加えたこれら全4シリーズは、欧州の有害物質規制であるRoHS指令に準拠している。

「MBC2」シリーズは、回転数15,000rpmの2.5型HDDである。対応するインタフェースはSerial Attached SCSI(SAS)。容量は36.7Gバイトと73.5Gバイトのものを用意している。平均シーク時間は、読み出し時が3.0ms、書き込み時が3.5ms。データ転送速度は300Mバイト、バッファサイズは16Mバイトである。耐衝撃性は、動作時は100G(1ms)、非動作時は400G(1ms)である。

「MBA3」シリーズは、回転数15,000rpmの3.5型HDDである。対応するインタフェースはSerial Attached SCSI(SAS)、Ultra320 SCSI、FibreChannel(FC)の4Gbps。容量は73.5Gバイト、147.0Gバイト、300.0Gバイトのものを用意している。平均シーク時間は、読み出し時が3.4ms、書き込み時が3.9ms。データ転送速度はSAS対応品の場合は300Mバイト/s、Ultra320 SCSIの場合は320Mバイト/s、FCの場合は400Mバイト/s。バッファサイズは、SASおよびFCの場合は16Mバイト、Ultra320 SCSIの場合は8Mバイト。耐衝撃性は、動作時は65G(2ms)、非動作時は250G(2ms)である。

「MHW2 BK」シリーズは回転数7,200rpmの2.5型HDDで、24時間稼動システムなどでの利用を想定している。ローテーショナルバイブレーションによるパフォーマンスの低下を抑える機能を備えている。対応するインタフェースはSerial ATA(SATA) 3.0Gbps。容量は60Gバイト、80Gバイト、120Gバイトの3つを用意している。平均シーク時間は、読み出し時が10.5ms、書き込み時が12.5ms。データ転送速度は300Mバイト、バッファサイズは8Mバイト。耐衝撃性は、動作時は300G(2ms)、非動作時は900G(1ms)である。

なお、既存の「MBB2」シリーズは回転数10,025rpmの2.5型HDDで、対応するインタフェースはSAS。容量は73.5Gバイトと147.0Gバイトの2種類を用意している。