Windows 8.1 Proを搭載したMicrosoftの12型タブレット「Surface Pro 3」が、7月17日に日本で発売された。個人向けとしては5モデルが用意されており、ここではミドルレンジに位置するIntel Core i5モデルのレビューをお届けしよう。

今回の新モデルで3代目となるSurface Pro 3は、6月3日に予約が始まってから、前モデル「Surface Pro 2」の約25倍というスピードで予約が入っていたそうだ。筆者も発表会などでSurface Pro 3に軽く触れ、Surface Pro 2と比べて薄く軽く、そして大画面かつ高解像度になったのは、やはり大きな進化と感じた。初代のSurface Proと2代目のSurface Pro 2は、個人的に購入するにはいまひとつ決め手に欠ける感があったのだが、Surface Pro 3にはかなりの好印象を持っている。

Surface Pro 3本体と、Bluetoothキーボードが付いた「Surface Proタイプカバー」(オプション)。右側のスタイラス「Surfaceペン」は、Surface Pro 3本体に付属する

■試用機の主な仕様 [CPU] Intel Core i5-4300U(1.90GHz) [メモリ] 8GB [ストレージ] 256GB SATA SSD [グラフィックス] Intel HD Graphics 4400(CPU内蔵) [ディスプレイ] 12型(2,160×1,440ドット)、10点マルチタッチ対応 [バッテリ駆動時間] 最大約9時間 [本体サイズ/重量] W292×D201.3×H9.1mm / 800g [参考価格(税込)] 150,984円

個人向けのラインナップを整理すると、CPU、メモリ容量、ストレージ容量の違いでモデルが分かれる。概要と参考価格(税別)は以下の通りだ。

・Intel Core i3、4GBメモリ、64GB SSD (91,800円)
・Intel Core i5、4GBメモリ、128GB SSD (111,800円)
・Intel Core i5、8GBメモリ、256GB SSD (139,800円)
・Intel Core i7、8GBメモリ、256GB SSD (164,800円)
・Intel Core i7、8GBメモリ、512GB SSD (202,800円)

各モデルには、Microsoft Office Home and Business 2013が標準でバンドルされる。Intel Core i3モデルのみ2014年8月の発売予定で、それ以外のモデルは2014年7月17日に発売済みだ。なお、公式のスペックでは、CPUのモデルナンバーは明らかにされていない。Surface Pro 2での実例があるように、搭載CPUのモデルナンバーが変わる可能性も残されている(Surface Pro 2の発売当初はIntel Core i5-4200Uだったが、後期型とされるモデルにはIntel Core i5-4300Uのものがある)。

では、スペック面と本体周りから見ていこう。