熱の不安は残るが、現時点では最高パフォーマンスのWindowsタブレット

Surfaceシリーズが好調に売れ行きを伸ばしてきた背景には、いろいろな理由があるはずだ。1つ思うに、Microsoft製ということで、いわば「Windows純正」の安心感があるのではないだろうか。Surface Pro 3に関しては、CPUにHaswell世代のIntel Core i3/i5/i7を搭載しているのも大きい。Windows 8.1タブレットの多くは、CPU(SoC)にIntel Atomを採用しているので、パフォーマンス重視ならやはりCore iプロセッサが欲しくなるからだ。

Surface Pro 3はピュアタブレットではあるが、オプションのSurfaceタイプカバーを購入することを前提にして、2in1のノートPCやUltrabookとして使うほうが満足度は高い。付属するSurfaceペンの機能と性能、OneNoteとの連携性も、アドバンテージとなる。外部インタフェースが乏しい点と、熱の不安が残るのは残念だが、魅力あふれるWindows 8.1タブレットなのは間違いない。「Haswell世代のCore iプロセッサを搭載した10型以上のWindows 8.1タブレット」は選択肢が少なく、Surface Pro 3は頭一つ抜け出た存在だ。

■試用機の主な仕様
製品名 Surface Pro 3
OS Windows 8.1 Pro 64bit版
CPU Intel Core i5-4300U(1.90GHz)
グラフィックス Intel HD Graphics 4400(CPU内蔵)
メモリ DDR3 8GB
ストレージ 256GB SATA SSD
ディスプレイ 12型(2,160×1,440ドット)、10点マルチタッチ対応
Webカメラ フロント:約500万画素、リア:約500万画素
通信機能 IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0+LE
主なインタフェース USB 3.0、Mini DisplayPort、ヘッドセットジャック、microSDカードリーダー
センサー 光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、電子コンパス
バッテリ駆動時間 最大約9時間
本体サイズ/重量 W292×D201.3×H9.1mm/800g
参考価格 150,984円(税込)