12型の液晶ディスプレイは、10点マルチタッチに対応する。大きな見どころは、12型で2,160×1,440ドットという高解像度と、アスペクト比が3:2である点だ。「PC」環境に限れば、アスペクト比が3:2の解像度は、過去ほとんど使われてこなかった。現在の主流はフルHD(1,920×1,080ドット)に代表される16:9のアスペクト比だが、これと比較して3:2のアスペクト比は、だいぶ縦長に感じる。

Surface Pro 3のWindows 8.1 Proでは、画面のスケーリング設定は「大 - 150%」がデフォルトだ。自分にとっての見やすさと好みに応じて、「中 - 125%」や「小 - 100%」、「特大 - 200%」に変更するとよいだろう。当然だが、拡大率を下げると画面を広く使えるようになる代わりに、文字やアイコンの表示が小さくなる。最近では減ったとはいえ、「小 - 100%」設定でないと表示に不具合をきたすアプリケーションがあることも覚えておきたい。

アスペクト比が16:9のフルHD解像度に慣れていると、3:2の画面はだいぶ正方形に近く見えるが、大きな違和感はない。写真左はSurface Pro 3の標準画面設定「大 - 150%」、写真右は「小 - 100%」の設定

コントロールパネルのディスプレイ設定。筆者などは貧乏性なので、いわゆるドットバイドット表示の「小 - 100%」でないと、解像度を無駄にしているようで気になってしまうのだが、万人におすすめするものではない

PC環境では、縦方向の表示領域が広いと使いやすい場面は多い。Webブラウザ、Word文書、Excelワークシート、PDFビューワーなど、いくつも思い浮かぶ。特に、オプションのSurface Proタイプカバーとともにクラムシェルスタイルで使う場合、本体は横画面だ。このとき縦方向の解像度が高いのは、使い勝手の向上に大きく貢献していると言ってよい(逆に、横長の映像を観るときなどは上下の黒部分が増え、締まりに欠けるわけだが…)。

液晶画面は光沢が強く、発色は鮮やかだ。外光の反射は大きいものの、上下左右の斜め方向から見ても発色の変化が少なく、良好な視認性が保たれる。