日本マイクロソフトは、個人ユーザーを対象にした「Windows 10 コンシューマー―向け拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」の提供期間を1年間延長し、2027年10月12日までにすると発表した。

Windows 10は、2025年10月14日にサポートが終了しており、セキュリティ更新プログラムなどの提供が行われていない。だが、個人ユーザーがESUに申し込むと、2026年10月13日まで、拡張セキュリティ更新プログラムが提供されていた。新たな機能などは追加されない。今回の措置は、この期間を1年間延長するというものだ。費用を追加することなく延長でき、新たな手続きも不要だ。

  • 2025年10月14日にサポートを終了したWindows 10だが、個人向けの拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)の提供を延長することがわかった

    2025年10月14日にサポートを終了したWindows 10だが、個人向けの拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)の提供を延長することがわかった

2026年1月以降、部材不足や調達価格の高騰により、PCの価格が上昇傾向にあるため、新たなPCへの買い替えに躊躇し、古いPCのまま利用しているユーザーが少なくない。その一方で、ラムサムウェアによる被害の増大をはじめとしてサイバー攻撃による影響は、大きな社会問題となっている。

今回のコンシューマー向けESUの期間延長は、PC価格の高騰によって、サイバー攻撃などの影響を懸念しながらも、買い替えに踏み出せない個人ユーザーに対する共済措置との見方もできる。

日本マイクロソフトでは、「Windows 10 拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)は、お客様が移行期間中も安全に利用できるように、継続的に支援する取り組みの一環である。新しいPCへの移行には時間を要する場合があることを踏まえて、個人向けデバイスを対象にしたESUを1年間延長し、2027年10月12日までとした。今回の対応によって、お客様は、セキュリティを最新の状態に保ちながら、自身のニーズに最適なパソコンを選ぶための時間的余裕と柔軟性を確保できる」と述べている。

MM総研によると、2025年3月時点で、個人向けPCとして、約970万台のWindows 10 PCが国内で利用されていたが、そこから1年を経過した2026年3月時点でも、約750万台のWindows 10 PCが稼働しているという。法人向けPCを含むと、合計で約1150万台のWindows PCが稼働していると見ている。

Windows 10のサポートが終了しても、多くのWindows 10 PCが稼働しているのが実態だ。

2026年4月以降、すべてのPCメーカーが価格改定に乗り出したり、新製品にあわせて値上げをしたりといった動きが見られている。機種や仕様によって異なるが、各社のPCを見ると、5~20%程度の値上げ幅になっている。

日本マイクロソフトが提供するコンシューマー向けESUプログラムは、Windows 設定のバックアップをOne Driveと同期すれば追加費用なしで利用できるほか、1000 Microsoft Rewards ポイントと交換することでの利用も可能だ。また、税抜きで30ドルを支払うことでも利用できる。

コンシューマー向けESUプログラムに登録すると、Windows 10 バージョン 22H2を実行しているPC向けに、Microsoft セキュリティ レスポンス センター (MSRC)で定義されている「緊急」および「重要」のセキュリティ更新プログラムへのアクセスが可能になる。

Windows 10 デバイスで ESUプログラムを入手するには、「Windows Update」から、[今すぐ登録]を選択すればいい。デバイスが前提条件を満たしている場合に、ESUに登録するためのリンクが表示される。

一度、ESUに登録すると、最大10台のデバイスで使用できる。

なお、法人向けに提供している「Windows 10 拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)に関しては、サブスクリプションにより、最大3年間に渡り、セキュリティ更新プログラムを受け取れる仕組みとなっており、これに関しては変更がない。ESUを利用するためのアクティベーションキーは、初年度の価格が61ドル、Intuneを用いたクラウドベース管理ソリューションでは、初年度が45ドルとなっている。また、仮想デスクトップ環境であるWindows 365/AVDでは、ESUが無償となっている。

日本マイクロソフトでは、ESUは時限的な支援プログラムであり、PCを継続利用する上では、引き続き、最新の環境に移行することを呼び掛けている。

同社では、PCメーカーやシステムインテグレータ、量販店などと協業しながら、積極的な移行提案を進めている。

日本マイクロフトの公式ウェブサイトでは、サポート終了の情報と、移行ステップについて紹介。新たな環境への移行を支援している。

Windows 10、Windows 8.1、Windows 7 のサポート終了 | Microsoft Windows
Windows 11 のバージョンを比較する: Windows 11 Home & Windows 11 Pro とWindows 10 | Microsoft
PC およびノート PC 購入ガイド:最適なコンピューターを見つける| Microsoft Windows
Windows 10 拡張セキュリティ更新プログラム | Microsoft Windows

また、販売店を通じた情報提供では、店頭などにおいて、Windows 11を搭載したPCの魅力や価値を訴求する取り組みを行っているほか、オンライン上では、Windows 11の魅力を紹介する特設ページなどを開設し、事例なども紹介している。

Windows 11 で、毎日が楽しみになる |ヤマダウェブコム
Windows 11の魅力とは?Windows 11を搭載したおすすめのパソコンも紹介 | ビックカメラ
ヨドバシ.com - Windows 11 で毎日がたのしみになる
Windows 11 -新しい体験を 会話できる PC で |家電と暮らしのEDION公式通販サイト
Windows10 サポート終了|[通販]ケーズデンキ
Amazon.co.jp: マイクロソフト: Windows10 サポート終了

さらに、PCメーカーとの連携でも、Windows 11を搭載した製品ラインアップの強化を進め、Copilot+ PCへの移行提案なども行っている。

Windows 11にアップグレード | Dell 日本
Windows 10のままで、ほんとに大丈夫? | dynabook(ダイナブック公式)
Windows10はもうすぐサポート終了!最新FMVへ買い替えよう!
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Windows 10のESUが2027年10月12日まで延長されたが、これが、再び延長される可能性は低いといっていい。Windows 10を利用しているユーザーは、まずはESUに登録することで、当面のセキュリティ環境を維持しながら、あと1年4カ月の間に、新たな環境へと移行することをお勧めしたい。