週5日会社に行って8時間労働できるのは普通のことではない、特別技能としてもっと評価すべきである。

これはフルタイムで働く方々を賞賛する一方で「だからそれができない俺たちを責めすぎないでほしい」という言い訳でもあるのだが、実際会社に週40時間勤務ができる時点で「こいつ能力者か?」と手練れに警戒されていいと思う。

逆にできない人間は何故できないかというと、まず体力のなさが挙げられがちだが、これは長時間労働に耐えられないというだけではない。

実際私は家で自らの不徳により週7勤務を強いられているセルフ労基案件であり、単純な労働時間だけなら一般会社員より遥かに多いのだが、それでも会社勤め時代より今の方が楽だと思っている。

体力は人並みにあっても、会社勤めに付随する「環境」や必要とされる「義務」により気力や体力をスーパーアーツ級に削られ、結果フルタイムは無理になったり、最悪病院送りになる者も少なくない。

まず都心の人は「通勤電車」という難関がある、私は人とゼロ距離どころかマイナスにまで食い込む満員電車を経験したことは一度しかないが、ちゃんと降車後に嘔吐したので毎朝これを耐えられるのはかなり選ばれし者であり、伝説の剣も2、3本抜けると思う。

選ばれなかった者としては毎日定時に会社に到着している時点ですごいのだが、これは朝起きられる能力や時間を守れる能力があるだけにとどまらない。

何故なら会社員は定時に会社に到着していればいいというわけではなく「社会人のコスプレ」を完了した上で定時着しなければいけないのだ。

家をいつもの時間に出ることができても全裸だったら会社に到着することは叶わないし、もし到着できてしまうようなら国家権力の方が定時出社できていないことになる。

つまり、オフィスに相応しい「身支度」の必要があり、それが大きなストレスになっている場合もある。

単純に面倒くさい、というのもあるが、スーツや全身タイツなどタイトな服装が苦痛な人もいるし、感覚過敏で顔面に色つき石油を塗りたくるのが耐えられない場合もある。

昨日、諸事情で飛行機に乗ったが、タイトな制服を着こなし、フルメイクに後れ毛1本なく髪を結いあげたCAを見るたびに「とんでもない仕事だ」と感嘆する。私だったらその髪型をしようとした時点で頭皮ごと全部抜けて即入院だ。

しかしCAの髪が乱れていたりズル剥けていたら、乗客は不安を感じるだろう、業種にもよるが外で働くなら一定以上の身だしなみは求められるものなのだ。

このように外で働く人には労働以外にも様々なストレスがある、それに耐えて週5日、8時間働けているのはやはり「屈強」と言わざるを得ないのだ。

「SNSの一部の意見」=世論という風潮への警笛

  • 慣れはもちろんそうですが、デスクワークだと同僚たちの下半身を見る機会は思ったより少ないかもしれません

    慣れはもちろんそうですが、デスクワークだと同僚たちの下半身を見る機会は思ったより少ないかもしれません

逆に言えば本来8時間働ける能力があるのに、労働以外のハードルが高くて働けないというのはもったいない、労働自体が苦なのだから、それ以外の部分は出来るだけ楽にしていくべきだろう。

4月下旬東京都がノーネクタイに加えTシャツの着用、さらに業種によっては「ハーフパンツ」の着用を認める方針を出したそうだ。

これは職場環境を楽にしようという試みではなく「クールビズ」の一環なのだが、身だしなみを無駄に厳しくするより、労働者が快適に働けることを重視すべしという意図は同じである。

この調子で職場環境が緩くなっていけばいいと思うのだが、会社勤めの何が一番大変かというと「いろんな人がいる」という点だ。

会社だけど一人というTMがレボリューションしているタイプの会社もあるが、大体は複数人で仕事をしていると思う。

人が複数人いると「誰かの楽が誰かの苦になる」という現象が珍しくない、一人で仕事をしている私でさえ、誰かの作品がアニメ化決定したなどの情報を得て不幸になっているのだから、会社でそれが起こらないはずがない。

Tシャツハーフパンツ解禁で楽になった人がいる一方で「おじさんのハーフパンツ姿は不快」とおじさんの生足解禁で職場環境が劣悪化したと嘆く意見がSNSの一部で起こったという。

まず「SNSの一部の意見」な時点で気にしない方がいいと思うし、それがXならなおさらだ。

職場のハーパンを不快に思う人はいるのかもしれないが、表でそんなことを言ってはダメだとわかっているからSNSで愚痴っているのだ、そんなドブ川に吐いた痰をわざわざ掬いだし「代表的意見」であるかのように議論する時点で間違っている。

また「おばさんのミニスカも不快」と、男対女の構図に持って行こうとするのも邪悪である、服装なんかより男女が対立してる社会の方がよほど働きにくい。

確かに、女が足を出す時は、すね毛はあってはならないものとしてほぼ必ず処理するものであり「毛の処理」は女を煩わせ続けるものの一つだ。

それに対しおっさんが己のすね毛に当然のように放りだしている姿を見ると「貴様も己のすね毛に罪を感じろ」と憤る気持ちも確かにあるが「同じ苦労をしてほしい」という発想も間違っている。

ちなみに、男のハーフパンツからのぞくすね毛に憤りを感じるのは人間だけではないようで、生足に容赦なく噛みつき、爪を立てる「猫」の動画がたまに流れてくる。

人間が人間の足に文句を言うと議論になるが、おキャット様がお怒りだとすれば、それはそんなものを出した人間が悪い。

ハーフパンツに思うことがある人もいると思うが、ひとまずすね毛をギタギタにするおキャット様動画でも見て落ち着いてほしいと思う。