マルコム・マクダウェルがアンドレイ・チカチーロをモデルにした連続殺人鬼を演じた映画『エヴィレンコ』(公開中 配給:アンプラグド)で監督を務めるデヴィッド・グリエコから日本宛の緊急声明文が到着した。

  • 犯罪スリラー『エヴィレンコ』の監督、デヴィッド・グリエコから日本宛緊急声明文が到着

    犯罪スリラー『エヴィレンコ』の監督、デヴィッド・グリエコから日本宛緊急声明文が到着

『エヴィレンコ』は、50人以上を殺害した旧ソ連時代最大の連続殺人犯であるアンドレイ・チカチーロをモデルにした犯罪スリラー。『時計じかけのオレンジ』(1971)のマルコム・マクダウェル主演で2004年に制作されるも、日本では一切紹介されたことがなく、これが日本初上陸・初公開となる。

主人公エヴィレンコ役を演じるにあたってマルコム・マクダウェルは、実際のチカチーロの映像を参考にしたという。監督は、以前からマクダウェルと友人であり、本作が初監督作品となったデイビット・グリエコ。グリエコ監督は自らチカチーロの裁判を傍聴し、チカチーロの小説"Il comunista che mangiava i bambini(子どもを食べた共産主義者)"を1994年に出版。これが話題となり、ベルナルド・ベルトルッチが映画化を希望したが、病に倒れ逝去。グリエコは自らメガホンを取ることを決意した。資金難により製作が難航した際も、マクダウェルは「当然やるべきだ」とグリエコ監督に後押ししたほどの入魂作であり、第70回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では新人監督賞にノミネートを果たしている。

この度、デヴィッド・グリエコ監督から日本宛の緊急声明文が到着した。これまで、グリエコ監督は幼少期の映画出演やジャーナリスト経験などを経て、15年の準備期間を経て本作を作り上げた。本国の約20年の時を経て、日本劇場初公開を迎えたことに居ても立っても居られなくなったかは不明だが、突如、日本宛の声明文が送られてきた。その内容の一部を以下に抜粋して掲載する。

偶然にも、裁判所でチカチーロと数分間、2人きりになる機会がありました。私は彼の目に吸い込まれ、彼はあの目で幼い犠牲者たちに催眠術をかけていたのではないかと思いました。彼はウクライナ語だけを、とてもゆっくりと話していました。明らかに精神を病んでいるように見えました。

『エヴィレンコ』は世界各地で上映されました。ロシアでは観客が非常に熱くなり、共産主義をめぐって口論や喧嘩が起きました。

『エヴィレンコ』を観る日本の若い観客に伝えたいことは、ただ一つです。
「気をつけてください。歴史は繰り返すものです……」

──デヴィッド・グリエコ

このほか、グリエコ監督が旧ソ連で体験した衝撃の体験記や、製作過程の逸話、影響を受けた映画や映画監督についてまで多岐に渡った内容は、10月16日からシネマート新宿、テアトル梅田の来場者先着特典として配布される<デヴィッド・グリエコ監督による日本宛緊急声明文>に全文掲載されている。

■ストーリー
生徒への強姦未遂事件により学校の教師を失脚したエヴィレンコ(マルコム・マクダウェル)。やがて次々と女性や子供を惨殺して食い殺す、真の怪物と化していく。連続殺人の犯人を見つけられないまま4年が経過した頃、検察官のレシエフ(マートン・チョーカシュ)は捜査に加わり、エヴィレンコの心の闇に接近していくこととなる。

■出演者
エヴィレンコ:マルコム・マクダウェル
レシエフ:マートン・チョーカシュ
リヒター:ロナルド・ピックアップ

■スタッフ
監督・脚本:デイビット・グリエコ
撮影:ファビオ・ザマリオン
音楽:アンジェロ・バダラメンティ

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