マルコム・マクダウェルがアンドレイ・チカチーロをモデルにした連続殺人鬼を演じた映画『エヴィレンコ』(2026年10月9日公開 配給:アンプラグド)の本編映像が公開となった。
『エヴィレンコ』は、50人以上を殺害した旧ソ連時代最大の連続殺人犯であるアンドレイ・チカチーロをモデルにした犯罪スリラー。『時計じかけのオレンジ』(1971)のマルコム・マクダウェル主演で2004年に制作されるも、日本では一切紹介されたことがなく、これが日本初上陸・初公開となる。
主人公エヴィレンコ役を演じるにあたってマルコム・マクダウェルは、実際のチカチーロの映像を参考にしたという。監督は、以前からマクダウェルと友人であり、本作が初監督作品となったデイビット・グリエコ。グリエコ監督は自らチカチーロの裁判を傍聴し、チカチーロの小説"Il comunista che mangiava i bambini(子どもを食べた共産主義者)"を1994年に出版。これが話題となり、ベルナルド・ベルトルッチが映画化を希望したが、病に倒れ逝去。グリエコは自らメガホンを取ることを決意した。資金難により製作が難航した際も、マクダウェルは「当然やるべきだ」とグリエコ監督に後押ししたほどの入魂作であり、第70回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では新人監督賞にノミネートを果たしている。
この度、旧ソ連最大のシリアルキラー、アンドレイ・チカチーロをモデルにした主人公エヴィレンコが、幼い獲物を毒牙にかけるまでの卑劣な一部始終を捉えた本編映像が公開となった。生徒への強姦未遂事件によって教師の職を追われ、鉄道関係の職に就いたエヴィレンコ。しかし、その内側で膨れ上がる異常な欲望が収まることはない。場面は、走行中の列車内。学校から欠席許可を得て休んだと話すひとりの男児に目をつけたエヴィレンコは、その許可証が偽物であることを見抜く。車掌から許可証の提示を求められれば、嘘がばれてしまう――そう男児の不安を煽ると、「トイレに隠れていろ。車掌が通り過ぎたら呼びに行ってやる」と、さも親切な大人を装って囁く。疑うことなくトイレへ向かう男児。その背中を見送ったエヴィレンコは、男児が所持していた教科書を手に取ると、ためらいもなく走行中の列車の窓から投げ捨てる。そして何食わぬ顔で、男児が待つトイレへ。逃げ道のない密室で、無垢な子供の弱みにつけ込み、自ら罠へと誘い込む。エヴィレンコの狡猾さと底知れぬ異常性、そしてこの先に待ち受ける凄惨な惨劇を予感させる、あまりにも悪辣な映像となっている。
■ストーリー
生徒への強姦未遂事件により学校の教師を失脚したエヴィレンコ(マルコム・マクダウェル)。やがて次々と女性や子供を惨殺して食い殺す、真の怪物と化していく。連続殺人の犯人を見つけられないまま4年が経過した頃、検察官のレシエフ(マートン・チョーカシュ)は捜査に加わり、エヴィレンコの心の闇に接近していくこととなる。
■出演者
エヴィレンコ:マルコム・マクダウェル
レシエフ:マートン・チョーカシュ
リヒター:ロナルド・ピックアップ
■スタッフ
監督・脚本:デイビット・グリエコ
撮影:ファビオ・ザマリオン
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
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