スティーヴン・スピルバーグの最新作『ディスクロージャー・デイ』(公開中 配給:東宝東和)で、スピルバーグが50年以上越しで"やりたかったこと"が詰まったシーンを含む本編映像が開示された。
『ディスクロージャー・デイ』は、スティーヴン・スピルバーグが監督を務めるSF映画。『ジュラシック・パーク』(1993)の脚本を手がけたデヴィッド・コープとタッグを組み、音楽はジョン・ウィリアムズが担当する。主演のエミリー・ブラントとジョシュ・オコナーをはじめ、オスカー俳優のコリン・ファース、イヴ・ヒューソン、コールマン・ドミンゴなど、実力派を迎え、全人類が目撃することになる「真実」の物語が幕を開ける。
この度、スピルバーグが50年以上越しで"やりたかったこと"が詰まったシーンを含む本編映像が開示された。映像では、踏切で停車し、車内で向かい合うマーガレット(エミリー・ブラント)とダニエル(ジョシュ・オコナー)の背後から、地球外生命体やUAP(未確認異常現象)に関する情報を秘密裏に管理してきた謎の組織「ワーデックス」の現場エージェントであるボイド(ヘンリー・ロイド=ヒューズ)が乗る車が激突。車を後方から押し込まれ、目の前には猛スピードで迫る列車が――。ボイドが勢いをつけようと一度バックした隙を狙い、ダニエルが「今だ、出ろ!」とマーガレットに呼びかけ、ドアを開けて脱出を試みる。しかし間に合わず、車は列車に激突。そのまま列車に引きずられていくという、息をのむ衝撃の瞬間が映し出されている。果たして2人は、この絶体絶命の危機を切り抜けることができるのか――。
スピルバーグにとって「列車」は、映画を撮り始めた少年時代から続く特別なモチーフ。半自伝的作品『フェイブルマンズ』(2022)でも描かれているように、少年時代のスピルバーグは、オモチャの列車同士を衝突させ、その様子をスーパー8ミリカメラで撮影していた。そんな映画少年の原体験から半世紀以上の時を経て、今回の『ディスクロージャー・デイ』では、さらに自身のキャリアを象徴する作品『激突!』(1971)へとつながる驚きのアイデアが実現する。『激突!』でスピルバーグは、謎のタンクローリーに追われる主人公デヴィッド・マン(デニス・ウィーバー)の車を、走行中の貨物列車へと追い込んでいくというアイデアを構想していた。しかし、実際の作品では列車が通過するだけで、デヴィッドの車が列車に衝突することはなかった――。それから50年以上経ち、スピルバーグは『ディスクロージャー・デイ』で、当時思い描いていた「列車衝突」をついに実現させた。本人も「『激突!』では列車が通過してデヴィッドの車は衝突しなかったが、『ディスクロージャー・デイ』では私が本当にやりたかったことができた」と語っている。
本作の脚本を読んだコリン・ファースも、スピルバーグ作品のファンだからこそ、そのストーリーに強く惹かれたという。「『未知との遭遇』(1977)だけでなく、『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015)『ミュンヘン』(2005)『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2017)など、多くの作品のDNAを受け継いでいる」と語り、本作には「多くの異なるスピルバーグ作品の要素が組み込まれている」と、その魅力を明かしている。実際に劇中には、幼少期のマーガレットが光に包まれた謎めいた家へと入っていく、どこか『未知との遭遇』を彷彿とさせる印象的なシーンも登場する。
50年以上前に生まれたアイデアまで最新作で実現させたスピルバーグ。 過去作を知る映画ファンほど、その一瞬に込められた「映画愛」を感じずにはいられない、渾身のアクションシーンに注目だ。
■出演者
マーガレット・フェアチャイルド:エミリー・ブラント
ダニエル・ケルナー:ジョシュ・オコナー
ノア・スキャンロン:コリン・ファース
ジェーン・ブランケンシップ:イヴ・ヒューソン
ヒューゴ・ウェイクフィールド:コールマン・ドミンゴ
■スタッフ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:デヴィッド・コープ
原案:スティーヴン・スピルバーグ
製作:クリスティ・マコスコ・クリーガー、スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮:アダム・ソムナー、クリス・ブリガム
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