『逆転のトライアングル』(2022) 『ベイビーガール』(2024)で一躍ハリウッドスターの仲間入りを果たしたハリス・ディキンソンの初長編映画監督デビュー作『URCHIN/アーチン』(2026年10月23日公開 配給:スターキャットアルバトロス・フィルム)のメイキング写真と監督・キャストのコメントが公開となった。

  • 『URCHIN/アーチン』のメイキング写真とハリス・ディキンソン監督・キャストのコメントが公開

『URCHIN/アーチン』は、ロンドンの路上で暮らすマイク(フランク・ディレイン)の不安定な生活と、そこからの脱却と自己破壊の悪循環に抗う姿を描いヒューマンドラマ。昨年の第78回カンヌ国際映画祭<ある視点>部門で主演のフランク・ディレインが最優秀男優賞を受賞、あわせて国際批評家連盟賞にも輝き、作品賞にもノミネートされた。監督のハリス・ディキンソンは同映画祭の最も優れた新人監督の長編デビュー作に贈られるカメラ・ドール賞にノミネートされ、彗星のごとく華々しい監督デビューを飾った。

タイトルの"URCHIN/アーチン"は、社会に居場所を作れない、はみ出し者を意味する。俳優としてのキャリアを築きながら、映画監督という夢を抱いていたハリス・ディキンソンは、彼が実際に依存者や路上生活者の支援団体をサポートしてきた経験からテーマの着想を得た。「社会の隙間に落ちた人々」と「そこから抜け出せない社会システム」を描きながら、善意や教訓を押し付けずあくまで「観察」に徹したハリスの眼差しが、ジレンマから抜け出せない人々の、どうしようもない、でも目が離せない人生を、ユーモラスに浮かび上がらせる。

この度ハリス・ディキンソン監督の出身地であり、ロケの中心となったロンドンの、思い出の場所でおこなわれた撮影の裏側を切り取ったメイキング写真が公開となった。

ハリス・ディキンソン監督が強くこだわったのは、10代の頃に働いていたホテルなど、自分が過去に関わった場所を映画の中で再構築すること。主人公マイク(フランク・ディレイン)がシェフとして働くホテルのレストランはハリスが役者を目指しオーディションを受けながら4年近く働いたホテルのキッチンであり、その場所をイメージして脚本は書かれた。既にホテルは閉鎖されていたが、撮影の許可を得て改装を施し、脚本のイメージ通りの場所で撮影することができたという。また、マイクがゴミ清掃の仕事をするロンドンのサウスバンクも、監督が若い頃に同じ仕事で「僕の担当のゴミ箱があったエリア」だと明かしている。

撮影ロケ地は39か所にのぼり、多くの夜間撮影を含みながらわずか28日間で撮影するという過酷な現場だった。しかし、ハリス監督は妥協せず、常に探求と挑戦をし続けたと、現場を振り返った主演のフランク・ディレインは明かしている。「ハリスというアーティストを、私は完全に信頼しています。あんな人には滅多に出会えないでしょう。彼は知性に優れ、強い意志を持ちながら、疑問を感じたらその場で全て捨てて、別の方法を試す勇気を持っていました。そして紛れもない"俳優出身の監督"であり、私たち演者への理解が誰よりも深かった。現場では「これやってみよう」とか、「こうしたらどうかな?」「いや、それはやめよう」とあれこれ試す余地を作ってくれました」と、監督への全幅の信頼を語っている。

ロンドンで生まれ育ち、街の細部まで知り尽くしたハリス・ディキンソン監督ならではのこだわりのロケーションと、過酷な現場の中でも配慮と敬意を欠かすことがなかったと、スタッフの誰もが語る謙虚な姿勢、そして判断の速さと次々とアイデアを切り替えられる知性とリーダーシップが、困難な撮影現場を乗り越えられた賜物だろう。

完成した映画についてハリス監督は「一人の人物の旅路を追体験できるよう作りました。彼とともに笑い、彼とともにつまずき、彼とともに転落する感覚を味わってほしい」と語っている。

■ストーリー
ロンドンの路上で暮らすマイクは、今日も通行人に小銭をせびったり、炊き出しに並んだりと忙しい。 そんなある日、親切にしてくれた男性から衝動的に金品を奪い、逮捕されてしまう。 出所後は再生を誓うも、順調な生活はふとした拍子に脆く崩れていく。転落真っ只中のマイクを待つのは 破滅か、それとも……。

■出演者(役名:俳優名)
マイク:フランク・ディレイン
アンドレア:メーガン・ノーサム
ネイサン:ハリス・ディキンソン

■スタッフ
監督・脚本:ハリス・ディキンソン

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