カメラアプリのシャッターボタンを左方向にスワイプすると、「バースト写真」を撮影できます。動き回る小動物や通過する電車のように、決定的瞬間を押さえるのが難しい被写体でも、毎秒約10枚撮影された写真の中からベストショットを選べるところがメリットです。遡上中に滝を飛び越えようとするサクラマスのように、姿を捉えることが難しい被写体でも、バースト写真ならば対応できます。
バースト写真は通常モードより画質が低いかというご質問ですが、「厳密にいえば若干低下するが気にするほどではない」が答えになります。同じ撮像センサーとレンズを使い撮影するため、解像度は変わらず、HDRなどの画像処理も基本的には変わりません。だから画質も同じになる...はずですが、細かい部分では差が出ます。
原因の1つは、画像フォーマットにJPEGが適用されることです。カメラアプリのフォーマットで「高効率」を選択していると、通常モードのときはHEIFが適用されますが、バーストモードのときはJPEGになります。HEIFとJPEGでは、ノイズリダクションや色処理に違いがあるため、水面や羽毛のようなディテール部分の描写は圧縮効率に優れるHEIFのほうが好印象となることが多いのです。
もう1つの原因は、シャッター速度の違いです。特に明るさが足りない場所でバーストモードを使用した場合、ISO感度が上がりノイズが増加、ディテール部分の画質が低下することがあります。JPEGとHEIFの場合は、圧縮アルゴリズムの違いにより生じる劣化ですが、こちらは撮影条件の悪化により生じる劣化です。
とはいえ、バーストモードではたくさんの枚数を短い間隔で撮影するため、動きのある被写体は絶妙なタイミングでピントが合うこともあります。その場合、狙いすまして撮影した通常モードよりディテールが鮮明になることも少なくありません。バースト写真は通常モードより画質が低いと決まっているわけではなく、タイミング次第の部分があると理解しましょう。
