ファーウェイは7月14日にマレーシア・クアラルンプールでグローバル向けの新製品発表会を開催しました。発表された製品は高性能カメラスマートフォン「Pura 90s」シリーズ2機種と、薄型のタブレット「MatePad Air」、そしてエレガントなデザインのワイヤレスイヤホン「FreeClip 2 S」です。いずれの製品もアジアやヨーロッパ各国で発売になります。なお日本市場への投入は未定です。
2億画素カメラ搭載、5G公式対応、デザインも強化の「Pura 90s」シリーズ
「Pura 90s」シリーズはファーウェイのカメラ性能強化モデル「Pura」シリーズの最新モデル。今回発表されたのは上位モデルの「Pura 90s Pro Max」と、「Pura 90s Pro」の2機種となります。ちなみに中国ではすでに4月に「Pura 90 Pro Max」「Pura 90 Pro」そして今回の発表会では登場しなかった"無印モデル"として「Pura 90」が発売されています。Pura 90s Pro MaxとPura 90s Proは中国販売品の仕様をグローバル向けに変更したモデルという位置づけです。なお両モデルの差は主にディスプレイとカメラ性能となっています。
Pura 90s Pro Maxは6.9インチ 2,880×1,308ピクセル、120HzのLTPO OLEDディスプレイを搭載します。ディスプレイ表面は自社開発の高強度ガラス「Kunlum Glass」でカバーされており、落下強度は従来比25倍、傷への耐性は同16倍高められ、さらに屋外でも表示が見やすいように反射を70%落としているとのこと。パンチホール型のフロントカメラは1,300万画素のものを搭載しています。本体内部には6,000mAhのバッテリーを内蔵し、100Wの有線、80Wの無線充電にも対応します。
カメラは前モデルの「Pura 80 Ultra」と比べると若干スペックダウンした部分がありつつも、全体のパフォーマンスは向上しています。広角は5,000万画素でセンサーは1/1.28インチ。可変絞りはf/1.4からf/4.0に対応します。望遠は4倍で業界初という2億画素、1/1.28インチのRYYBセンサーを採用。ちなみにPura 80 Ultraは広角5,000万画素、1インチ、f/1.6からf/4.0。望遠は業界初の切り替え式デュアルで1/1.28インチ5,000万画素3.7倍と1,250万画素9.4倍に対応していました。望遠カメラに関しては2億画素で幅広い画角をカバーする方向に変更した格好です。超広角カメラはどちらも同じ4,000万画素です。
カメラにはHuawei独自のイメージング技術「XMAGE」を採用。「より遠くを見る」「より多くの光を捉える」「より忠実に色を再現する」という三つの次元でカメラ性能を高めるために、色域と色再現性を大きく向上させる「True to Colour Camera 2.0」システムを搭載、これにより目の前の光景をありのままに描き出すことができるといいます。さらにチップレベルのRAWリアルタイム処理による20倍望遠ビデオ撮影にも対応し、究極の撮影体験を提供します。
チップセットはファーウェイ子会社のHiSilicon製「Kirin 9030S」を搭載しています。ファーウェイは米国政府からの規制を受けている関係で、チップセットの製造面で他社のハイエンド品と比べ世代の遅れがあります。しかし全体的なチューニングなどにより、ブラウジングやカメラ操作などはストレスなく行えました。OSは中国販売モデルが採用する独自の「HarmonyOS」ではなく、従来同様グローバル向けの「EMUI 16」を搭載。内蔵されているAIアシスタント「Celia」を使ったAI機能として、数式のステップバイステップヘルプや文章作成、複数人の音声文字起しなども軽快に動作します。なお特筆すべきは、ここ数年のファーウェイスマートフォンは4Gまでの対応でしたが、Pura 90sシリーズは正式に5Gに対応。高速なデータ通信が利用できます。
本体のデザインはPura 90sシリーズ共通で、最新のデザイン哲学である「リズム・オブ・カラー」と呼ばれる自然界にインスパイアされたカラーパレットを採用しています。さらにOrange Oceanカラーは側面フレーム自体に2つの色がシームレスに流れるようなグラデーション加工を施した、業界初となる「デュアルトーン・グラデーション・ミッドフレーム」を採用。色彩が動いているかのような視覚効果を生み出します。
本体サイズは164.0×77.1×8.1mm、230.5g。本体カラーはBlush Gold、Orange Ocean、Blaze Purple、Graphite Blackの4色。価格は12GB+256GBモデルが1,149ユーロ(約21万3,000円)、同512GBモデルが1,299ユーロ(約24万1,000円)となっています。
もう1つの機種、Pura 90s ProはPura 90s Pro Maxのスペックを落としたモデルとなります。ディスプレイは6.6インチで2,760×1,256ピクセル、フロントカメラは1,300万画素。バッテリーは同じ6,000mAhですが有線60W、無線55W充電対応となります。
カメラは広角が同じ5,000万画素、f/1.4からf/4.0の可変で、望遠は5,000万画素4倍。超広角は1250万画素となっており、広角以外の2つのカメラの性能を落としています。チップセットは同じKirin 9030Sを搭載、こちらも5G通信に対応します。
カラバリはより親しみやすく、Guava Soda、Orange Soda、Coconut White、Mulberry Blackとフルーツの名前を付けています。157.8×74.5×8.2mm、213.5g。価格は12GB+512GBモデルが899ユーロ(約16万7,000円)、同512GBモデルが1,049ユーロ(約19万5,000円)です。
わずか5.3mm厚の薄型タブレット「MatePad Air」
MatePad Airはファーウェイのタブレット製品の中でも薄さにこだわったモデルで、毎年登場する製品ごとにより薄く、軽くなっています。2026年モデルとして発表された今回の製品の本体サイズは270.0×183.0×5.3mm、509g。前モデルの厚さ5.5mm、質量550gよりさらにサイズダウンしています。実際に本体を持ってみると、12インチクラスのタブレットとしてはかなり軽量と感じられます。
ディスプレイは前モデルと同じ12.0インチ、2,800×1,840ピクセル。OLEDの144Hzで、紙に近い感覚という新しい「PaperMatteディスプレイ」を採用しました。またベゼルを極限まで細くすることで92%の画面占有率を達成しています。本体カラーのピンクに合わせ、スタイラス「M-Pencil Pro」にはホワイトに加えてピンクも新登場しました。
バッテリーは10,100mAhで66Wの急速充電に対応。本体カラーはSakura Pink、Airy Blue、Whiteの3色。セルラーモデルは無くWi-Fiモデルのみとなります。価格は8GB+256GBの構成にキーボードカバー付属で849ユーロ(約15万8,000円)からです。
エレガントな充電ケースに秘密のある「FreeClip 2 S」
「FreeClip 2 S」はすでに販売中の「FreeClis 2」の派生モデルです。耳たぶをクリップのように挟むオープンイヤー型のワイヤレスイヤホンですが、FreeClip 2 Sはケースがドーム型となり、イヤホンもこのケースとお揃いの新色として登場しました。カラバリはDeepsea BlueとSpace Silverの2色です。
FreeClip 2 Sのイヤホン本体の性能は日本でも販売中のFree Clip 2と同等です。片耳約5.1gで10.8mmデュアル振動板ドライバー、Bluetooth 6.0、IP57防塵防水、最大9時間/ケース込み38時間再生などの基本性能に加え、AIベースの自動音量調整やなどのインテリジェント機能も搭載しています。ドーム型の充電ケースは縦に開くことでイヤホンを取り出すことが可能です。
ケースをドーム型にしたのは、アクセサリを装着したまま収納できるようにするためです。実はFreeClip 2にはジュエリーメーカーなどから様々なチャームが販売されており、それを取り付けることで耳元を着飾ることができるのです。こちらの記事ではその実例を紹介しています。
イヤホン本体にチャームを取り付けたまま蓋を閉じて収納できるため、ワイヤレスイヤホンを日常的にファッションアイテムとして楽しむことがより身近なものになるでしょう。
スマートフォンとタブレットの日本展開は難しいかもしれませんが、FreeClip 2 SはすでにFreeClip 2が販売されていることもあり、日本で登場するかもしれませんね。海外での価格は229ユーロ(約4万3,000円)です。

















