昨今の高価格帯スマホは、望遠カメラを付加価値の1つとしてアピールしています。iPhoneで望遠カメラを備えるのは上位のProシリーズに限られることからも、そのことがうかがえます。Androidスマホでは、各社とも10倍程度の超望遠撮影ができる機種をフラッグシップに据えるなど、望遠競争が盛んになっています。

そんなAndroidスマホに、究極ともいえる望遠性能を備えた「Find X9 Ultra」がOPPOから登場。4つのカメラのうち2つが望遠カメラで、光学3倍と光学10倍という2種類の望遠撮影を可能にしています。それだけでなく、外付けのテレコンバーターの装着にも対応しており、本格的な望遠撮影にも対応するのがポイント。実用性はどうなのか、試してみました。

  • 外付けのテレコンバーターに対応し、段違いの望遠撮影性能を備えるOPPOの高性能スマホ「Find X9 Ultra」

    外付けのテレコンバーターに対応し、段違いの望遠撮影性能を備えるOPPOの高性能スマホ「Find X9 Ultra」

光学3倍の望遠撮影は料理などテーブルフォトに最適!

7月8日に販売が始まったFind X9 Ultraは、2025年12月に登場した「Find X9」の上位モデルという位置づけ。デザインやカメラ機能はだいぶブラッシュアップされていて、カメラは1インチクラスの大型センサーも用いた以下の4つのカメラを搭載しています。

  • 超広角カメラ:14mm相当、1/1.95インチセンサー
  • 広角カメラ:23mm相当、1/1.12インチセンサー
  • 望遠カメラ:70mm相当(光学3倍)、1/1.28インチセンサー
  • 超望遠カメラ:230mm相当(光学10倍)、1/2.75インチセンサー
  • パネルは6.8インチと大きい

    パネルは6.8インチと大きい

  • 背面には4つのカメラを搭載。さらに、オートホワイトバランスの改善につなげる小さなマルチスペクトルカメラも見える

    背面には4つのカメラを搭載。さらに、オートホワイトバランスの改善につなげる小さなマルチスペクトルカメラも見える

光学3倍の望遠カメラはテレマクロにも対応しており、料理などのテーブルフォトに向いています。望遠カメラはセンサーサイズが1/1.28インチと大きいこともあり、料理や小物の撮影では忠実な質感や自然なボケが好ましいと感じました。

  • 3倍の望遠レンズで6倍相当で撮影。切り出しでのズームとなるため、精細感が保たれている

    3倍の望遠レンズで6倍相当で撮影。切り出しでのズームとなるため、精細感が保たれている

  • 3倍の望遠レンズのマクロモードで撮影。料理がおいしそうに写った

    3倍の望遠レンズのマクロモードで撮影。料理がおいしそうに写った

  • 3倍の望遠レンズのマクロモードで撮影。前後のボケが大きすぎて、立体感がいまひとつつかみづらくなった

    3倍の望遠レンズのマクロモードで撮影。前後のボケが大きすぎて、立体感がいまひとつつかみづらくなった

光学10倍の超望遠撮影は、230mmの超望遠でもとても精細。23mmの広角カメラとの画角変化はかなり大きく、運動会など被写体に近づけないシーンでは大いに活躍しそうです。

  • 23mmの広角カメラで撮影

    23mmの広角カメラで撮影

  • 同じ場所から、10倍の望遠レンズで230mm相当で撮影。Find X9 Ultra本体だけでここまで精細な超望遠撮影ができるのはインパクトがある

    同じ場所から、10倍の望遠レンズで230mm相当で撮影。Find X9 Ultra本体だけでここまで精細な超望遠撮影ができるのはインパクトがある

テレコンバーターでの撮影は想像以上の仕上がりだが、かさばる

Find X9 Ultraの真骨頂といえるのが、別売アクセサリー「OPPO Find X9 Ultra Hasselblad Earth Explorer Kit」を購入すれば、大型の望遠テレコンバーターを用いた300mm相当の超望遠撮影ができること。Find X9 Ultraに専用のケースを装着したうえで、付属のレンズマウントを取り付ければテレコンバーターが取り付けられます。

  • 専用のケースを装着したうえで、レンズマウントを装着したところ。一般的なレンズ交換式カメラと同じバヨネットマウントだが、テレコンバーター装着時に若干ガタつきがあるのは気になった

    専用のケースを装着したうえで、レンズマウントを装着したところ。一般的なレンズ交換式カメラと同じバヨネットマウントだが、テレコンバーター装着時に若干ガタつきがあるのは気になった

  • テレコンバーターは本格的な三脚座付き。三脚座を装着すれば、ほぼ平行の状態でテーブルなどに設置できる

    テレコンバーターは本格的な三脚座付き。三脚座を装着すれば、ほぼ平行の状態でテーブルなどに設置できる

  • テレコンバーターを装着すると、かなり奥行きが増す。付属のフードを装着すると、さらに長くなる

    テレコンバーターを装着すると、かなり奥行きが増す。付属のフードを装着すると、さらに長くなる

  • テレコンバーターには2つのリングのような装飾が施されているが、回転するわけではない

    テレコンバーターには2つのリングのような装飾が施されているが、回転するわけではない

このテレコンバーターは3倍望遠カメラの部分に取り付ける仕組みなので、1/1.28インチの大型センサーでの撮影となるのが、センサーサイズが小さい光学10倍の超望遠カメラに対するアドバンテージとなります。

実際に撮影したところ、精細な描写は本格的なミラーレスカメラに迫るクオリティ。超望遠ならではの圧縮感のある描写で撮影できるのも、広角にはない面白さがありました。さらにズームした600mm超の超望遠撮影でも精細感が保たれ、実用的に使えると感じました。

  • テレコンバーターを装着し、300mmでスナップを撮影。圧縮効果もあり、広角カメラにはない独特の描写が楽しめる

    テレコンバーターを装着し、300mmでスナップを撮影。圧縮効果もあり、広角カメラにはない独特の描写が楽しめる

  • テレコンバーターを装着し、690mm相当で撮影。背景はきれいにボケており、スマホとは思えない仕上がりに

    テレコンバーターを装着し、690mm相当で撮影。背景はきれいにボケており、スマホとは思えない仕上がりに

  • こちらもテレコンバーターを装着し、690mm相当で撮影。肉眼では、きれいな折り鶴が組み込まれているのは分からなかった

    こちらもテレコンバーターを装着し、690mm相当で撮影。肉眼では、きれいな折り鶴が組み込まれているのは分からなかった

さらにズームすれば、1000mm超の撮影も楽しめます。ただ、画質はAI補完による独特の雰囲気が色濃くなるうえ、超望遠なので像がなかなか安定せず、狙った被写体を中心に捉えづらくなります。

  • 1380mm相当で栗の実を撮影。これぐらいの超望遠ならば、精細感や立体感など不満はない

    1380mm相当で栗の実を撮影。これぐらいの超望遠ならば、精細感や立体感など不満はない

  • 2758mm相当までズームして撮影。これぐらいのデジタルズームになると、AIの加工がありありと感じられるようになる

    2758mm相当までズームして撮影。これぐらいのデジタルズームになると、AIの加工がありありと感じられるようになる

  • さらにズームして4576mm相当に。描写はともかく、4000mm超の撮影ができるのは感慨深い

    さらにズームして4576mm相当に。描写はともかく、4000mm超の撮影ができるのは感慨深い

気になったのは、テレコンバーターを装着しているとほかのレンズに干渉してしまうため、広角などの撮影ができなくなること。また、テレコンバーターは長さがあるので装着するとかさばり、持ち歩くのがかなり面倒に感じました。長いレンズがスマホに生えている様子は、周りの人の目を引きやすいのも気になります。

価格は、Find X9 Ultra本体が274,800円、OPPO Find X9 Ultra Hasselblad Earth Explorer Kitが59,800円とかなり高価で、先に述べたような欠点が若干あるものの、スマホカメラの可能性をグッと高めた存在なのは間違いありません。テレコンバーターが目玉といえますが、テレコンバーターなしの本体のみでも望遠性能が優れているので、まずは本体のみで活用するのも十分にアリだと感じました。