7月8日に日本で発売になるOPPOのフラッグシップスマートフォン「Find X9 Ultra」は、ハッセルブラッドと提携したカメラを搭載します。しかも2億画素カメラを2つ備えるなど、日本市場でもトップクラスのカメラ性能を持つ製品となっています。高性能カメラを搭載するスマートフォンとしては、ライカと協業しているシャオミの製品が最近は人気ですが、Find X9 Ultraはそれに真っ向から対抗するスマートフォンと言えます。
Find X9 Ultraの日本価格は27万4,800円とかなり高価ですが、さらにカメラ性能をパワーアップするキットも販売されます。それが望遠性能を引き上げる「OPPO Find X9 Ultra Hasselblad Earth Explorer Kit」、5万9,800円です。本体と合わせると総額は30万円を超え、もはやスマートフォンの価格帯とは思えない水準に達します。
このキットには300mmのテレコンバーター(望遠)レンズ、レンズを取り付けるマウンターと専用ケース、さらに三脚取り付け用のアダプターなども付属します。レンズはハッセルブラッドのロゴも入った本格的な仕様のもので、Find X9 Ultra本体に取り付けるとスマートフォンとは思えぬ姿に変身します。
Find X9 Ultraのカメラは広角が2億画素、超広角が5,000万画素、3倍望遠が2億画素、10倍望遠が5,000万画素。さらにフロントカメラも5,000万画素なので、単純計算では合計5億5,000万画素という数字になります。これだけでもものすごいカメラ性能だというのに、OPPOはこれに300mmレンズを装着することで、最大4575mm、約200倍の撮影を可能にします。
実はOPPOはすでに海外で2025年10月に発売したひとつ前のモデル「Find X9 Pro」にも同様のテレコンバーターレンズを提供していました。ちなみに同時に発売された「Find X9」は日本にも投入されましたが、こちらのモデルはテレコンバーターレンズが存在しなかったので、この手のレンズの存在は日本では知られていないわけです。
一方、海外市場、特に中国では、フラッグシップスマートフォンにテレコンバーターレンズの組み合わせは、もはや一般的になりつつあります。しかもOPPOのさらに上を行くレンズを取り付けることのできるスマートフォンも登場しています。それがvivoの「X300 Ultra」です。こちらは広角2億画素、超広角5,000万画素、3.7倍望遠2億画素というトリプルカメラ構成。OPPOに比べると10倍望遠が無いものの、テレコンバーターレンズの性能は400mmで、最大350倍の撮影が可能です。
スマートフォンメーカーとカメラメーカーの協業は海外では当たり前のものになりました。しかしスマートフォンメーカー側ではそれだけでは差別化が難しいだろうと、これまでスマートフォンが不得意としていた望遠撮影の強化にたどり着いたのでしょう。テレコンバーターレンズを提供しているメーカーは、OPPOとvivo以外にファーウェイ、HONORの2社があります。
一方でライカと協業し、2026年にはついにライカブランドのスマートフォン「LEICA Leitzphone by Xiaomi」を出したシャオミはまだテレコンバーターレンズを出していません。次のシャオミのフラッグシップモデルは中国では2026年12月、グローバルでは2027年2月に登場すると予想されており、もしかするとそのモデルでは他社に負けない望遠性能を持ったレンズを出してくるかもしれません。
スマートフォン本体とレンズキットを買うだけでかなりの金額になることから、各社が競って出し合うテレコンバーターレンズキットのブームは一過性のものに終わるかもしれません。また超望遠撮影を求めるユーザーも一部に限られており、レンズキットはニッチ向けの製品とも言えます。
それでも見た目のインパクトと「はるか遠くの被写体が写せる」というわかりやすい機能であることから、レンズキットは各社フラッグシップスマートフォンに必須のオプションとして、これからも次々と製品が出てくるでしょう。
カメラスマートフォンの進化は老舗カメラメーカーとの協業に加え、外付けレンズという新たな段階に突入しているのです。その象徴ともいえるFind X9 Ultraが日本で発売され、どのような評価を受けるのか注目されます。









