睡眠ゲームアプリ『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)』のリリース3周年を記念したリアルイベント「Pokémon Sleep 3rd Anniversary 横浜でみっけ!ポケモンねがおリサーチ presented by MITSUBISHI ESTATE GROUP」が、2026年7月17日から8月23日まで、横浜ランドマークタワーとMARK ISみなとみらいで開催されます。三菱地所との共催による、過去最大規模のタイアップイベントです。
会場の目玉のひとつが、MARK ISみなとみらい5階に登場する「おひるねかいふく装置 supported by TOTONE」。トヨタ自動車が開発した戦略的仮眠ツール「TOTONE(トトネ)」が、モンスターボール風デザインをまとった特別バージョンで登場。来場者が実際に仮眠することができます。
今回、メディア内覧会でトヨタ自動車と、脳波測定を手がけるS'UIMINによる解説を聞くことができたので、その様子をレポートします。
クルマ会社が「仮眠」を追求、「TOTONE」が生まれた理由
TOTONEの説明をしてくれたのは、トヨタ自動車 新事業企画部の加藤彩綾さん。
トヨタは「幸せの量産」を掲げ、自動車の枠を超えた技術活用に取り組んでおり、その一環として睡眠不足という社会課題に着目しているそう。睡眠不足は注意力や体力の低下につながり、それはクルマを扱ううえでも見過ごせない問題。居眠り運転による事故のリスクにも直結するテーマなので、トヨタ自動車としても無視できない領域なのだと加藤さんは話します。
とはいえ、夜間の睡眠だけで解決しようとしても、子育て中でまとまった時間が取れない方など、生活背景は人それぞれ。理想的な夜間睡眠を確保するのは、現実的にはなかなか難しいもの。そこで着目したのが、15〜30分ほど、午後3時頃までに取る「パワーナップ(仮眠)」で、それをサポートするのが「TOTONE」です。
「良い仮眠」を可視化する、筑波大発の脳波測定技術
続いて登壇したのは、S'UIMIN 事業本部 睡眠ウェルネスアドバイザーの谷明洋さん。同社は筑波大学発のスタートアップで、脳波を用いた睡眠測定サービスを提供する睡眠専門企業。『ポケモンスリープ』の監修を務める睡眠学者・柳沢正史教授が、同社の代表取締役を務めています。
今回体験できたのは、同社の主力サービス「InSomnograf(インソムノグラフ)」。額と両耳の後ろにシール電極を貼るだけで、微弱な脳の電位差を計測できるデバイスです。取得したデータはAIが解析し、瞬きの有無から覚醒状態を、脳波のゆっくりした波形から深い眠りを、眼球運動のパターンからレム睡眠を、それぞれ30秒単位で判定していきます。
谷さんいわく、レム睡眠はこれまで「浅い眠り」として軽視されがちだったものの、近年の研究では重要な役割を持つことがわかってきているのだとか。覚醒(WK)・レム睡眠(REM)・ノンレム睡眠(N1〜N3の3段階)を含む5段階で、30秒ごとに睡眠状態を評価してくれます。
体験後には、一人ひとりに睡眠グラフ入りの「おひるねレポート」が手渡されます。会場で紹介されていたサンプルでは、20分のチャレンジ時間に対して寝つき2分、眠れた時間15分、深すぎる睡眠0分で、おひるねスコアは91/100という結果でした。
レポートで注目してほしいポイントは3つ。まず「寝つき」は、短いほどスムーズな昼寝である一方、3分未満とあまりに早すぎる場合は夜間の睡眠不足が溜まっているサインかもしれないとのこと。
次に「眠れた時間」は、頭をリフレッシュさせるには合計10〜15分程度が理想で、5分程度でも十分効果があるといいます。
そして「N3(深いノンレム睡眠)」は、夜の睡眠とは違い昼寝では出ないほうがベスト。深い眠りから目覚めると、頭がボーっとする「睡眠慣性」が起こりやすくなるためです。
もしほとんど仮眠できなかったとしても、それは夜にしっかり眠れている証拠かもしれないとのことで、あまりがっかりする必要はないそうです。
実際の測定データにも個人差が大きく、開始から数分でN3まで到達してしまう人もいれば、浅い段階のまま20分を終える人、最後まで入眠に至らない人まで、パターンはさまざまだそうです。
実際に体験してみた結果は?
筆者もTOTONE×InSomnografの仮眠体験にチャレンジしてみました。
実際に装着する電極は、額用と耳用のシールタイプ。装着方法を示したイラストも併せて展示されていて、頭に電極をつける、という非日常の動作でしたが、それにしてはスムーズに取り付けられたと思います。
TOTONEの特徴は、自動車で培った快適空間の設計技術を応用しているところ。カーテンを閉めれば、狭さを感じさせないプライベートな空間に。リクライニングシートはふんわりと体を受け止めてくれて、入眠段階でシートがほんのり温かくなるため、体の緊張がふわっとほぐれるような心地よさがありました。背中をじんわり温めながら優しく圧をかけ、呼吸のリズムを整えて眠りに誘ってくれます。
ヘッドホンでポケモンスリープの穏やかな入眠BGMを聴きながらしばしリラックス……したのですが、筆者は会場の外のがやがやした雰囲気に負けて寝落ちすることはかないませんでした。自分はわりと音に敏感だったんだと気づかされました。
設定した時間になると、背中の部分がゆっくり押し上げられるような動きで、優しく目覚めへといざないます。BGMも起床時のものに切り替わり、最後にはポケモンセンターで「かいふく」したときのおなじみのサウンドが鳴る嬉しい演出もあり、気分はすっかり「かいふく」しました。
さて、結果はどうでしょうか。わくわくしながらプリントアウトされたレポートを見ると、「おひるねスコア50/100」と、点数はちょっと低めでした。
「今回の体験ではお昼寝で眠れたことが確認できませんでした。ただ、お昼寝で思うように寝つけないのは、夜の睡眠がしっかりと取れている証拠である可能性もありますので、ぜひポジティブにとらえてみてください」とコメントが添えられています。
眠れなかったこと自体は少し残念でしたが、「夜の睡眠がしっかりとれているのかも」と前向きに受け止められました。『ポケモンスリープ』を通じて日々の睡眠を記録してきた人にとっては、より専門的な視点から自分の仮眠を見つめ直す、貴重な機会になるのではないでしょうか。
会場には、TOTONEブースとは別に、上手な昼寝のコツを紹介するパネルも展示。昼寝は15分程度までにとどめること、お昼ご飯のあとから15時頃までの時間帯が向いていることなど、読んだその日から活用できそうな内容が紹介されていました。
横浜・みなとみらいでパワーナップを体験しよう!
TOTONEの体験に関しては、会期中の各日10時より、会場であるMARK IS みなとみらい 5Fにて、当日分整理券を配布。初日に行ったからといって、翌日以降の整理券がもらえるわけではないそうなのでご注意ください。また、参加は無料ですが、『ポケモンスリープ』のダウンロードが必要です。
開催概要
- イベント名:Pokémon Sleep 3rd Anniversary 横浜でみっけ!ポケモンねがおリサーチ presented by MITSUBISHI ESTATE GROUP
- 開催期間:7月17日(金)~8月23日(日)
- 会場:横浜ランドマークタワー(ランドマークプラザ)、MARK IS みなとみらい ※TOTONEはMARK IS みなとみらい 5Fに設置
- 開催時間:各日程とも10時~19時
- 入場・参加無料
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