凸版印刷は11月30日、ラディウス・ファイブと協同で、メタバース上でサービスを開発・運用する企業向けに1枚の写真からフォトリアルな3Dアバターを自動生成できるというサービスである「メタクローン アバター」を開発したと発表した。利用シーンの拡充により、2023年度までに関連受注を含め約50億円の売上を目指す。

  • メタクローン プラットフォームの全体像

  • 生成した3Dアバターと利用イメージ

新サービスは、自身の顔写真を1枚アップロードし身長と体重の情報を入力すると、これらを基に再現したフォトリアルな3Dアバターを自動生成できるという。

  • 歴史上の人物の写真からの3Dアバター生成イメージ

3Dアバターの自動生成には、GAN(敵対的生成ネットワーク)などのAI(人工知能)技術を使用し、低解像度の写真データからも3Dアバターの作成が可能とのこと。

物体の特徴や種類、隣接する領域などを考慮して、元々の色を予想した着彩も可能といい、モノクロを含む多様な写真やコンテンツからフォトリアルな3Dアバターの生成も可能としている。

また、架空の人物の顔写真を自動生成し、肖像権フリーの3Dアバターを利用することもできる。

生成した3Dアバターには、メタバース上で使いやすい挨拶や歩きなどの基本モーションを付与する。カスタマイズで利用者自身に似たモーションも選択でき、より再現性の高い3Dアバターを生成できるとしている。

今後は、「トッパンバーチャルヒューマンラボ」との連携により3Dアバターをさらに高精細化させると共に、本人の肉声や表情、人格を再現するサービスを追加し、「メタクローンプラットフォーム」を拡大させていく方針だ。