東日本旅客鉄道（JR東日本）は9月7日、スマートフォンをNFCタグにタッチすることでバスに乗車できるサービスの実証実験を発表した。実証実験は、kmモビリティサービスが運航する「お台場レインボーバス」にて9月16日より開始する。

NFCタグは、ICチップを内蔵するシールやカード状の媒体だ。スマートフォンのNFCリーダーモードを起動させて、NFCタグにタッチすることでさまざまなサービスが利用できる。

今回の実証実験では、JR東日本が提供する、クレジットカード情報を登録して利用するMaaSアプリ「Ringo Pass」を用いる。同アプリで乗車人数を設定のうえ、NFCリーダーモードを起動し、バス車内に設置したNFCタグにタッチすることでバスへの乗車が可能だ。

  • 「Ringo Pass」とNFCタグを用いた実証実験のイメージ

車内のNFCタグへのタッチで初めて利用実績が記録され、その実績に基づいて月に2回「Ringo Pass」に登録したクレジットカードより決済が行われる仕組みだ。交通系ICカードでは難しかった、乗客の選択による「複数人乗車」を1回のタッチで対応する機能を同実証実験では初めて実現している。