凸版印刷は6月24日、店頭プロモーションをしながら購買行動データを取得する「リアルDATAサイネージ」の提供を2021年7月1日より開始すると発表した。「リアルDATAサイネージ」は、店頭に設置したサイネージを使った店頭プロモーションだけでなく、サイネージに搭載したカメラを用いて来店者の性別や店内での行動などの購買行動を可視化する。

  • 「リアルDATAサイネージ」サービスイメージ

具体的には、サイネージに搭載したカメラと顔認識技術を用いて来店者をトラッキングすることで、年代など来店者の属性や、来店者数、滞在時間といった店頭での購買行動をデータ化する。取得したデータは同社独自開発のビューワーで検索・整理ができる。人物特徴や行動履歴に応じてリアルタイムに最適なコンテンツを配信するAIツールと組みわせることで、より高度な購買行動の解析が可能になるとしている。

  • POP型サイネージラインアップ一例

また、「リアルDATAサイネージ」は、店頭での利用に適したさまざまなサイズのサイネージに対応している。店頭プロモーションで有効な映像コンテンツの企画・制作も対応可能とのこと。

同社は、2021年内に「リアルDATAサイネージ」とその関連受注も含めて10億円の売り上げを目指す。今後は、店頭での定量的な購買行動データと、POSや定性調査と組み合わせた消費者の分析を行い店頭での顧客体験向上を支援していく方針だ。