NECは12月1日、航空連合スターアライアンスに加盟するルフトハンザグループの航空会社である独ルフトハンザ航空およびスイス航空(SWISS)が、フランクフルト空港とミュンヘン空港において、NECの顔認証を活用した本人確認プラットフォーム「Star Alliance Biometrics」を採用し、サービス運用を2020年11月から開始したと発表した。

同プラットフォームは、NECの顔認証技術とID管理ソフトウェアを活用したプラットフォーム。NECとスターアライアンスは、生体認証を活用した本人確認プラットフォームの開発において2019年7月から協業を進めており、今回のフランクフルト空港とミュンヘン空港が初めての商用サービスになるという。

同サービスを利用する乗客は、事前に各社のモバイルアプリで顔画像とパスポート情報を登録することで、保安検査場と搭乗ゲートを非接触で通過することが可能。また同プラットフォームでは、マスク着用時でも高精度な認証を実現するという顔認証エンジンを採用しており、乗客はマスクを着用した状態で本人確認を行うことができる。

なお同サービスは、生体情報の使用に同意し登録したルフトハンザ航空およびスイス航空の旅客が利用できるもので、旅客の顔画像を含む個人情報は暗号化され、プラットフォーム内に安全に保存されるとしている。また、各国の情報保護の法令や規則に沿って設計されており、顧客の氏名は保存されず、旅客の同意なしに個人情報を使用することはないとのことだ。