ボーズは、ノイズマスキング機能を強化し、新たなリラクゼーションコンテンツが利用できる睡眠用ウェアラブルデバイス「Bose Sleepbuds II」を10月29日に発売する。価格は税別30,000円(一式)。ボーズ・オンラインストアと、ボーズ製品取り扱い販売店で購入でき、事前予約受付を10月8日に開始した。

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    Bose Sleepbuds IIの利用イメージ

「BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS」(2018年発売)の後継機で、従来モデルよりも優れたノイズマスキング機能を搭載。いびきや騒音など周囲から耳に入ってくる聴覚的なストレスを防いでマスキングする。従来機はバッテリー関連の不具合報告が相次ぎ、2019年に販売終了しているが、新機種では新たな音響・電子設計を採用して安定化を図った。

iOS/Android対応の無料アプリ「Bose Sleep App」と組み合わせて使用する。新たなトランスデューサーでヒーリングサウンドを再生することで不快なノイズを効果的にカバーし、心地よいサウンドでマスキングするという。睡眠用に設計し、装着感を高めた新しいイヤーピースも採用している。左右独立の完全ワイヤレスイヤホンのような形状だが、ノイズキャンセリング(NC)搭載イヤホンなどとしては使えず、音楽ストリーミング再生や通話機能にも非対応だ。

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    Sleepbuds IIのイヤープラグ

「より良い眠りを毎晩、そして一晩中サポートするという、ただひとつの目的を実現するために開発された」としており、Sleepbuds IIを使ったユーザーテストによる効果検証では、被験者の86%がSleepbuds IIが入眠時に効果的だったと回答し、76%は睡眠維持に役立った、80%は睡眠の質の改善がみられたと報告している。

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Bose Sleep Appは新たなコンテンツライブラリーを備え、3つのカテゴリーからなるサウンドコンテンツのコントロールが可能。リラックス効果や、ストレスや緊張の緩和を促す35種類以上のヒーリングサウンドを搭載しており、「田舎道、浜辺、海岸沿いの遊歩道などの情景」を連想させるサウンドや、「雲がゆるやかに漂う空や穏やかな夢」をイメージさせるサウンドが利用できる。アラームのセットや音量の変更、アップデートも行える。

イヤープラグ本体はIPX4の防滴・防汗性能を備え、内蔵のニッケル水素充電池で連続10時間使用可能。新たにエッチング加工されたアンテナを搭載し、Bluetooth Low Energy(BLE)によるスマートフォンやタブレットなどとの安定した接続を実現する。アプリ内のライブラリから最大10個のサウンドファイルを保存できる極小回路基板も搭載している。

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    イヤープラグの内部構造

イヤープラグのサイズは片側6.35mmの厚さで、横向きに寝ても枕に頭をのせたときの摩擦を軽減。新たなアンチフリクションコーティングで本体を覆い、寝具などの布地の接触で生じるタッチノイズも防ぐ。アルマイト加工を施したアルミ製の充電ケースが付属し、最大30時間分の充電ができる。

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    アルマイト加工を施したアルミ製の充電ケースが付属する