ボーズは、2018年9月6日に発売した完全ワイヤレスイヤホン「BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS」の販売終了をアナウンスした。バッテリー周りでの不具合がユーザーから多く寄せられ、「想定どおりの安定した動作をせず、ボーズの基準を満たしていない」と判断したという。

  • OSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS

BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS(以下、SLEEPBUDS)は、睡眠をサポートするための完全ワイヤレスイヤホン。いびきや人の話し声といった騒音を、密閉性の高いイヤーピースで押さえつつ、専用アプリに収録されたヒーリングサウンドを再生することで入眠をいざなう製品だ。ノイズキャンセリング機能はなく、一般的な音楽再生もできない。

同社によれば、SLEEPBUDSの発売後に「フル充電されない」「予期せずに電源がオフになる」といった問い合わせが購入者から寄せられ、複数回製品を交換したユーザーもいたと明かした。専任チームを立ち上げ、製品のソフトウェア・ファームウェアのアップデートを行っても、問い合わせは減少しなかったという。

ハードウェアの部品のひとつひとつを詳細に調査するなかで、バッテリーが想定通りの動作をせず、自社の安全基準を満たしていないことが判明したため、同社はSLEEPBUDSの販売終了を決定。特別措置として、購入したSLEEPBUDSを2019年12月31日までに返品すると、全額返金保証を行うという。

同社は「皆様のご期待にお応えできなかったこと、また、調査に時間を要したため、経緯を明確にお伝えできなかったことを深くお詫び申し上げます」とコメントしている。