iPhoneのSIMを格安SIM(MVNOのSIM)に変更したのですね? iPhone 6s/6s Plus以降のiPhoneは、一括払いのときは即日、分割払いのときは購入日から101日目以降または残債清算後にSIMロック解除 -- 契約したキャリア以外のSIMカードの利用制限を解く処理 -- が可能ですから、通信量が安いMVNOのSIMに変更するいいタイミングです。

ところで、iPhoneでモバイル通信を行う場合は「APN設定」が必須です。APN(Access Point Name)はモバイル通信に必要な接続先情報で、システム側に登録しておかなければなりません。日本の場合、いわゆる3大キャリア(NTTドコモ/au/ソフトバンク)が販売するiPhoneにはそれぞれのAPNがあらかじめインストールされているため、事前設定なしに利用できますが、MVNOのSIMはAPN設定を行わないかぎりインターネットに接続できません。

MVNOのAPN設定情報は「APN構成プロファイル」として、インターネット上で配布されています。iPhoneがインターネットに接続できれば手動でダウンロードできるため、SIMを交換する前に利用するMVNOのWEBサイトにアクセスし(SIMの説明書にアドレスが記載されています)、APN構成プロファイルを入手しておきましょう。それまで利用していたSIMが解約済でモバイル回線が利用できない場合は、Wi-Fi経由で入手すればいいでしょう。

なお、MVNOのSIMから元のSIM(iPhoneを購入した三大キャリアのSIM)に戻す場合には、インストールしたAPN構成プロファイルを削除しなければなりません。『設定』→「一般」→「プロファイル」の順に画面を開き、インストールされているMVNOのSIMのプロファイルを削除すれば、元のSIMでモバイル通信できるようになります。

  • iPhoneを格安SIMに変えたらネットにつながりません!?

    MVNOのSIMに入れ替える場合、事前に「APN構成プロファイル」をインストールしておきます