スズキとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は10月2日、IoT技術でハンドル形電動車いす「セニアカー」の状態をリアルタイムで確認し、異常を知らせるサービスの実証実験を実施すると発表した。

実験では、「セニアカー」の位置情報と傾きデータを、GPS、車載器センサーとSIMカードによって取得し、NTT Comのクラウド上に収集する。転倒などの異常な傾きを検知した場合、あらかじめ登録された利用者の家族などにメールで知らせる。

  • 「セニアカー」の実証実験の概要

主な検証項目は、位置情報通知の適切な動作、車載器センサーの適切な動作、異常アラーム通知の適切な動作、通知サービスの使い勝手など。

実験において、スズキは「セニアカー」の提供、実験参加者の募集を行い、NTT Comはデータ収集・蓄積機能(車載器センサー、IoT SIM、IoT Platform、クラウドサービスなど)、および通知機能の提供を行う。

両社は、「セニアカー」とその利用者の状態を見守るサービスを通じて、高齢者が安心して移動できる社会の実現に貢献することを目指している。