SOP(Standard Operating Procedures)マネジメントプラットフォーム「Teachme Biz」を展開するスタディストは、ニチレイロジグループのRPA(Robotics Process Automation)導入加速に一役買っていることを事例として発表している。

プログラミング無しでも自動化できるRPAはその汎用性の高さから大きな効果を上げている。ニチレイロジグループは、2017年度事業報告会(PDF)において、RPAによる業務効率化を業務革新の柱のひとつに挙げており、物流センター業務のストレスフリーの具体化を参考事例として示している。[基幹システムへの入力]、[受注No.の転記]といった部分をRPA化するだけでも運送受注1件あたりの作業時間が約半分になることを報告している。

企業内部における標準作業手順書の作成、管理プラットフォームを手がけるスタディストはこのニチレイロジグループのRPA導入推進に「Teachme Biz」が一役買っていることを明かしている。国内に112箇所の物流センターを有し、9割以上がグループ以外の貨物を扱うという同社約5,000人に対して、RPAで自動化した業務の手順書を作成。RPA化された業務を実際に行うという重要な部分に一役買っている。

画像や動画をベースにした"わかりやすく""共有できる"手順書作成がツールの属人化を防ぎ、ひとりひとりの理解や当事者意識醸成にも役立っている。ニチレイロジグループは今年の5月には2018年度事業報告会を発表している。2019年から2021年にかけては、事業ビジョン「国内No.1の高度な低温物流を世界のスタンダードへ。」を掲げ、業務革新においては画像認識やIoT活用による庫内情報のデジタル化、データによる意思決定をステージに計画。同社はRPAに関しては2018年度に2万時間を達成、2019年度には18万時間のRPA化を目指している。